ナチスの北欧幻想:知られざるもう一つの第三帝国都市

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ナチスの北欧幻想:知られざるもう一つの第三帝国都市

  • ISBN:9784794226259

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内容説明

ヒトラーは、北欧のフィヨルドに何を幻視していたのか。
今明かされる、「もう一つの第三帝国都市」の衝撃。

ナチスにとって、ノルウェー人はそのナチス的世界観の人種ヒエラルキーの頂点にある存在であった。そのため、ナチスはノルウェーをほかの占領地とは異なる扱いにしたにとどまらず、その地をもう一つの第三帝国の重要都市に改造するという、異様な建築・都市計画の構想を持っていた。

一方的にナチス様式を押し付けるのではなく、自発的に第三帝国の様式に染まるように仕向けるなど、ほかの占領国と全く異なる態度によって生み出された建築、都市インフラは、どのようなものであったのか。
また、ヒトラーをはじめ、シュペーア、ヒムラー、ゲッペルスといった要人たちは、計画に対してどのような思惑を抱いていたのか。
そのナチスの様々な計画に対して、現地ノルウェーの人々、なかでも建築家はどのような態度だったのか。
そして、その計画が現在に残したものとは、何か。

ノルウェーのアーカイブを利用して、スーパーハイウェイ、兵士の家、レーベンスボルン、ニュー・トロンハイムといった計画を詳細に読み解き、ヒトラーの構想した「もう一つの第三帝国」の全貌を明らかにする。

図版多数収録。


1 北欧を美化する過程:ナチス占領下のノルウェーに関するドイツの報道記録 

2 新秩序のノルウェー:スーパーハイウェイ(高速道路)からスーパーベビー(優等人種の子供たち)までのインフラ構築 

3 ドイツ人気質の島々:占領下のノルウェーにおける兵士の家 

4 ノルウェーの町のナチ化:戦時下の都市生活と環境の形成 

5 フィヨルドに築くゲルマン都市:ヒトラーのニュー・トロンハイム計画

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

59
ナチスの占領政策というとどうしてもフランスや東欧といった所に目が行きがちであるが、本書は珍しくノルウェーの占領政策を建築という視点から紐解いた一冊。アーリア人種が北方の種だという幻想をナチスが持っていた為、他の場所より支配の苛烈さはやや緩やか。ただ占領非占領の関係は変わらず、町のデザインをナチスの望む通りにしようとしたのは如何にもだなあ。ここで語られている建築もドイツ兵士のための「兵士の家」とかオスロを越える軍港の建設計画など、基本ドイツのためのものだし。とあれ知られざる占領政策面白く読む事が出来ました。2023/12/28

コンタミ

2
本屋で見かけて。著者はカナダ人の建築学教授(@米国)。そのため建築の話がほとんど。あと当時のプロパガンダについて詳しい。期待していた「ナチスの幻想」はほんの一部。とはいえ、北欧占領(ノルウェー)の本は初めて読んだので、大変勉強になった。ナチスは一部人種を劣等として迫害していたが、一方ノルウェー=高等という解釈。だから安心…というわけでは全くなく、それによりノルウェー人とドイツ人兵士間で子供を産ませよう計画が推進される(レーベンスボルン)。戦後、ノルウェー人女性とその子供がノルウェーに迫害されたことも悲惨。2023/09/01

takao

2
いまだに尾を引いているのはなぜか。ノルウェーでは道路・鉄道は建設され、今も利用されているという。ローマ帝国を彷彿させるようだな。2023/05/03

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