内容説明
最期のそのとき、「納得」するか「後悔」するか――。
その、ただ1つの「分かれ道」とは?
2700人を見送った看取り医が、70歳からの生き方を教えます。
「生が燃え尽きる瞬間」に立ち会い続ける、白衣を着ないひとりの医師。
彼はこう言います。
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「息子に面倒掛けたくない」「娘がそう言うから」
そんな言葉をよく聞きます。
本当は小さな「ああしたい」「これをしたい」があるけれど、
それを言えないやさしい高齢者たち。
私はあえて言いたい。「わがままになれ」と。
誰かのいいなりの、「おりこうな老人」にはなるな。
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この本は、2700例の看取りをしてきた医師による、
「命の燃やし尽くし方」のサンプル集。
どんなにお金がなくても、学がなくても、孤独でも、
たとえ体が不自由であったとしても、
“納得いく最後”を迎えることができれば人生はハナマル!
そのための、「正しいわがまま」のヒントが満載です。
人生の最終コーナーでは、もっとわがままに、がむしゃらに生きよう!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かんらんしゃ🎡
45
★古、希、く、くる、くれ、こよ。当世70歳は当たり前。もはや古来稀なりではない。ここは「若い頃の希望が古ぼけた」の意をもって古希としよう。と、このギャグひとつ前に読んだ『おかげで死ぬのが楽しみになった』から取ってやったわ。★『70歳からの...』は看取り医として見てきた終末期に入った患者たちの話。わがままは遺された者にとって救いになるという視点は新しい。「好きに生きてきたよね」と思わせれば子たちに悔いを残さなくてすむ。最後のエピソードはこれはもう小説として心に沁みた。2023/05/23
こすもす
2
身近に感じる内容にため息が出る。 何本もの管に繋がれ、病院で死にたくないと思う人は多いはず。 でも現実問題、自宅で最後を迎えるのは様々な問題が多い気がする。 おりこうな年寄りにはなるなと書かれてあるがそれも又、難しい気がする。 出来るだけ親族や他人に迷惑をかけたくないと思っている人は多いはず。 でも人生、最後の最後、どう生きて死んでいきたいか考えてみるのもいいかもしれない。 2023/11/26