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内容説明
思想界では近年一段と脚光を浴びる一方で,一般には時代遅れのイメージが付きまとうアリストテレス.本書はこの懸隔に架橋すべく,彼が創出した<探究と知の方法>を示したうえで,人間,社会,自然を貫く議論の全体像と核心を明らかにする.現代人の疑問や違和感に向き合いながら,「いまを生きる哲学者」としての姿を描き出す入門書.
目次
はじめに
I アリストテレスはほんとうに重要なのか──知的探究の行程=方法
1 現代に生きるアリストテレス
2 「万学の祖」を可能としたもの
3 知の多元性と自律性
II なぜ倫理学は月並みなのか──幸福・徳・共同体
1 「倫理学」という知
2 徳の倫理とそれを超えるもの
3 政治学としての倫理学
III 現代自然科学で十分ではないのか──自然を理解するための知
1 変化する世界を語る言葉
2 自然とその原因
3 なぜイセエビから宇宙までを観察するのか
IV なぜ「心」ではなく「魂」なのか──生きることを基本に考える
1 生きることの原理としての魂
2 魂の放棄と心の概念の成立
3 外的世界・知覚・夢
V なぜ形而上学という知が必要なのか──「ある」ことの探究
1 形而上学と『形而上学』
2 「ある」の探究としての形而上学
3 ウーシアーの探究
4 デュナミス(力能)とエネルゲイア(活動実現状態)
5 アリストテレスの神
VI 継承・否定・回帰──その後のアリストテレス
1 アリストテレスへの脚註としての哲学史
2 「著作集」の編集と初期の註解
3 新プラトン主義者たち
4 諸言語への翻訳
5 ルネサンス期のアリストテレス
6 論敵としてのアリストテレス
7 現代のアリストテレス
あとがき
アリストテレス略年譜
アリストテレスの著作として伝わるもの
感想・レビュー
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buuupuuu
しゅー
Hiroshi
れどれ
みのくま