哲学がわかる 哲学の方法

個数:1
紙書籍版価格
¥2,200
  • 電子書籍
  • Reader

哲学がわかる 哲学の方法

  • ISBN:9784000240659

ファイル: /

内容説明

哲学はいつも,おそらく誰もが一度は考えたことがあるような問いから出発する.しかしその問いはまだ種にすぎない.種が豊かな実りの時を迎えるにはどのように考え続ければよいのか.常識から出発する,思考実験する,論理的思考を育む,哲学史との関係を捉える……,その方法,巧みなやり方を探りながら,哲学とは一体何をすることなのか,また哲学者は何を目指しているのかを,明快に描く.

目次

はじめに
1 序論
2 常識から出発する
哲学にとっての常識
常識とは何だろうか
常識の問いと哲学の問い
常識に照らして哲学をチェックする
エビデンスの可謬性
常識の信頼性
3 議論する
二手に分かれての議論
哲学の対審構造
論理ゲーム
対話
Box1 論理ゲームの規則
4 言葉を明確にする
それはどういう意味で言うかによるね
概念とイメージ
明確化と理論化
5 思考実験をする
想像力を働かそう
思考実験と本物の実験
想像によって知る
直観の働き?
バイアス
6 理論を比較する
万物の理論
思考実験で理論をテストする
対抗理論
最善の説明を導く推論
Box2 心身に関する理論の競合
7 演繹する
演繹の活用――哲学の内と外
妥当性と健全性
論理学と数学のアブダクション
中立的でない論理
論理学と哲学
8 哲学史を活用する
哲学は歴史学なのか
記念碑的著作と影響
哲学史は哲学の問題の解決に資するか
9 他分野を活用する
歴史学
社会人類学
言語学
心理学
経済学
計算機科学
生物学
物理学
数学
10 モデルを作る
科学のモデル
哲学のモデル
作業モデル・反例・エラーへの脆弱性
Box3 外延意味論と内包意味論
11 おわりに――哲学の未来
訳注
訳者あとがき
参考文献と読書案内
索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いかすみ

2
エビデンスって言葉が結構出てきて、それは自分が読んできた哲学書にはあんまり登場しない言葉で、どちらかといえば、数学や論理学と親和性が高そうな哲学書。本書に「現代の哲学で、昔の研究から直接刺激を受けて研究が進んだ例はほとんどない」と書いてあるから、大陸系の哲学ではなくて、知的パズル解きをメインにするタイプの哲学なんだろう。2024/11/20

takao

1
ふむ2024/09/23

村崎未夢

1
分析哲学者なら誰もが知っているTimothy WIlliamsonによる哲学方法論の入門書。彼の研究書はやたらめったら難しいが、この本は入門書なだけあってサクッと読める。書かれている内容はいたって妥当。哲学はその内実が誤解されやすい学問だが、この本を読めば今の哲学者が何を考えどういった手法で研究しているのかを捉えることができる。翻訳も大変読みやすい。現代の哲学に興味がある人は一読しておくべきだと思う。 2023/04/07

愛楊

0
VSI の邦訳。2023年。原著は2020年。 “Philosophy of Philosophy” の著者である Timothy Williamson によって書かれた。本書で大体 PoP がどのようなことを書いているかが分かった気がする(?)。実験哲学や哲学的方法論、他分野科学との繋がりなどを述べている。The Oxford Handbook シリーズに “The Oxford Handbook of Philosophical Methodology” があることを知った。哲学を始める前に読むべき。2024/11/20

koba23

0
哲学って訳分かんないけど、これなら読めるかな、と思い読んでみた。確かに読み易いことは読み易いけど、哲学は哲学。やっぱり訳わからんところ多かった。2023/07/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/20543661
  • ご注意事項

最近チェックした商品