内容説明
科学哲学は生物学者にとって役に立つのか?答えはイエスだ。生物学からも刺激を受け、クーンやポパー以降飛躍的に発展してきた科学哲学はいま、生物学者にもっと役立てられるのを待っている。さらに本書は「生物学者のための」と銘打ちつつも、物理学者や心理学者も目を向けるべき科学哲学の主なトピックを展開。最新の実践的入門書!
目次
はじめに[コスタス・カンプラーキス、トビアス・ウレル(鈴木大地 訳)]
第1章 なぜ生物学者は科学哲学に目を向けるべきなのか?[トビアス・ウレル、コスタス・カンプラーキス(鈴木大地 訳)]
1.1 導入
1.2 科学と科学哲学
1.3 戯画化されたクーンとポパー
1.4 科学の目的
1.5 科学の方法
1.6 科学的概念
1.7 結語
第2章 生物学における説明は何から構成されているのか?[アンジェラ・ポトチュニック(大久保祐作 訳)]
2.1 導入
2.2 原因、パターン、因果パターン
2.3 メカニズムから広範囲におよぶ原因へ
2.4 対立しないさまざまな説明
2.5 結論
第3章 生物学的知識とは何か?[ケヴィン・マケイン(大久保祐作 訳)]
3.1 生物学的知識を含む属
3.2 種々の命題的な生物学的知識
3.3 理論的知識と、最善の説明への推論
3.4 生物学的知識に関する誤解
3.5 結論
第4章 生物学における理論とモデルとは何か?[エミリー・C・パーク、アーニャ・プルティンスキー(大久保祐作 訳)]
4.1 導入
4.2 科学理論と科学的モデル
4.3 レンスキーによる長期の進化実験
4.4 実験とモデルの違いは何か
4.5 結論
第5章 生物学の概念はどのように使用され、どのように変容するのか?[インゴ・ブリガント(森元良太 訳)]
5.1 導入
5.2 研究アジェンダを設定する──概念の前向きな機能
5.3 概念の変化と変容
5.4 多元主義と概念の多様性
5.5 結語
第6章 なぜ多くの生物学の概念がメタファーであることが問題になるのか?[コスタス・カンプラーキス(森元良太 訳)]
6.1 生物学の概念にまつわるメタファーとは何か
6.2 メタファーの相互作用説
6.3 「生物は機械である」というメタファー
6.4 「自然選択」というメタファー
6.5 結論
第7章 概念はいかにして科学を前進させるのか?──進化生物学を例として[ディヴィッド・J・デピュー(三中信宏 訳)]
7.1 導入
7.2 科学理論におけるメタファーの役割──ダーウィンの漸進主義的な自然選択概念を例として
7.3 科学的問題解決としての概念の明瞭化──ネオダーウィニズムを例として
7.4 対立する概念的枠組みと科学論争──遺伝学的ダーウィニズム、分子革命、そして概念が担うもうひとつの大事な役割
7.5 結論──新たな科学教育学に向けて
第8章 概念分析は科学の実践にとっていかなる貢献があるのか?──文化進化学を例として[ティム・レーウェンス(三中信宏 訳)]
8.1 概念分析
8.2 文化進化──その基盤
8.3 背景──文化進化論の目標
8.4 遺伝子と文化
8.5 個体学習と社会的学習
8.6 生態的遺伝と文化蓄積
8.7 結論
第9章 生命科学者はどのような方法を用いるのか?──略史と哲学的含意[エリク・L・ピーターソン(吉田善哉 訳)]
9.1 導入
9.2 アミロイドβの事例
9.3 ただひとつの科学の方法か、人それぞれのさまざまな方法か
9.4 生命科学の方法を求めて
9.5 生命科学ははじめベーコン主義的だった
9.6 ベーコン主義的方法の改定(1)──「介入」と機械のアナロジー
9.7 ベーコン主義的方法の改定(2)──ガラス器のなかの死せる生物
ほか
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素朴実在論くん
さんかくこんにゃく




