内容説明
課せられたノルマをどう達成するか。単にビジネスと割り切らずその裏から良心を覗かせることが必要ではないか。それが遅いようで早道だと思う。
かつて銀行員として働いていた日々を綴ったエッセイ。
目次
相互銀行とは
特殊な営業時間と勤務形態
外勤生活
ノルマの種類と金額及び期間
ノルマの日々スタート
豊島区役所への勧誘
初めての法人取引成立
キャバレーBのホステスさん達
山田達雄氏との四ヶ月
突然な上司の交替
驚くべき出来事・そして思いもしない展開に
追加的記述
それから
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
古本虫がさまよう
3
元銀行員の自叙伝。当時(昭和34年)の高卒行員の初任給は12000円程度だったという。大卒だともう少し高かったかも? そういう初任給の時代に、なんと、あなたが行員でその支店にいるなら、毎月百万円の定期預金をしてあげようという人や、結婚祝いに一千万円の預金をしてあげようという顧客をつかんだりもする。利息も高かった(インフレもそこそこあった時代ではあるが)。大口預金者には利息などで「イロ」をつけることも? そういう大金の所有者の背景に「731部隊」関係者あり?といった推理小説的な筆致も出てくる。2023/10/21