内容説明
森祇晶率いる西武ライオンズと、野村克也率いるヤクルトスワローズが、日本一をかけて戦った1992年、1993年の日本シリーズ。のちに“史上最高の名勝負”とも称されるこの試合は、両年とも第七戦までもつれ込む大接戦に。その裏では、捕手出身の名将二人による激しい駆け引き、そして頭脳戦が繰り広げられていた――。森祇晶、野村克也をはじめ、50名を超える関係者の証言から、2年間全14戦の激闘を振り返る傑作ノンフィクション!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fwhd8325
61
ジャイアンツファンである私は、この舞台となるシリーズの記憶がほとんどありません。こうして長谷川さんの作品を読んでいると、野球は面白いスポーツであることを実感します。もっとも、野村、森監督という名匠がいてのこと。そうした個性を感じさせてくれる監督も少なくなりました。長谷川さんは、隅々までインタビューを行い、濃厚なルポを完成させています。とても読み応えのある作品です。結果がわかっていても、あのシリーズを見直したい、そんな気持ちになりました。2025/02/08
ようはん
23
92,93年日本シリーズの一進一退の白熱した攻防が文章から伝わってくる。しかし両チームとも負傷者も多く結構ボロボロの状態だったのか…岡林の熱投は伝説に残ったが今だったら投手起用であれこれ批判されそうな気が。2023/08/01
magurit
23
最高の1冊!2023/06/19
こまごめ
21
旅先で初版を無くしてしまいあらためて購入。エッセイ一編追加収録されています。この本も買ってすぐ雨に濡れてしまいました。なんかついていませんが、しっかり読み終えたので良しとします。 松崎しげるの「地平を駆ける獅子をみた」当時ヤクルト主力の広澤は聴くのも嫌でトラウマになったとTVで答えていました。2023/05/21
緋莢
18
1992年、93年の日本シリーズは西武ライオンズ、ヤクルトスワローズというカードだった。両年とも7戦まで行われ、92年は西武が、93年はヤクルトが勝利。〝史上最高の名勝負”とも言われる日本シリーズの14戦を50名を超える関係者の証言から書いたノンフィクション。単行本で読んでいますが、とても面白かったので、文庫化を機に再読しました。 92年は、日本シリーズ前恒例の監督会議で、ヤクルトの監督・野村克也が「スパイ行為の問題」を口にして 先制攻撃(続く2024/02/09