双葉文庫<br> まずはこれ食べて

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双葉文庫
まずはこれ食べて

  • 著者名:原田ひ香【著】
  • 価格 ¥803(本体¥730)
  • 双葉社(2023/04発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784575526547

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内容説明

学生時代の友人同士で立ち上げたベンチャー企業「ぐらんま」で働く社員たちは、多忙な日々を送っている。不規則な生活のせいで食事はおろそかになり、社内も散らかり放題で殺伐とした雰囲気だ。そんな状況を改善するため、社長は会社で家政婦を雇おうと提案をする。やってきた家政婦の筧みのりは、無愛想だが完璧に家事をこなし、心がほっとするご飯を作ってくれる。筧の作る食事を通じて、社員たちは次第に自分の生活を見つめ直すが、その矢先思わぬ出来事が……。人生の酸いも甘いもとことん味わう、滋味溢れる連作短編集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ALATA

127
原田さんの読み物は美味しさ満点だ。学生が立ち上げたベンチャー企業に請われて派遣された家政婦の筧さん。ごつごつした細い体、しなやかな白い指から生み出される独創的な料理がこわばった心を解き放つ、そんなじんわりと温かい連作短編集でした。アラサーの胡雪が直面する孤独、マイカが抱える家族問題、人生楽勝とうそぶく大悟、「まずはこれ食べて」仕事を家庭をリセットするには美味いものが一番だ★4※エピローグで語られるみのりの秘密もスパイスがきいていい味出てました♪2023/12/19

ノンケ女医長

97
家政婦の、筧みのりさん。彼女の作る料理は、どうしてあんなに、美味しくて、感動を与えるのか。どうしてあんなにも、絶妙のタイミングで、心地良い時間を提供できてしまうのか。ベンチャー企業「ぐらんま」の若い社員たちが、舌鼓を打って会食を楽しんでいる様子を読んで、ほっこりする。筧さんが経験してきた、尋常でない苦難と、それでも前を向いて歩んでいく気概。勇気を分けてもらったような気がして、とても良い読後感だった。筧さんだからこそ見抜けた、人の心の弱さと、切なさ。小説の隅々に気遣いが感じられて、思わずため息。2023/08/19

はにこ

84
題名と中盤までの流れを読んでいて、美味しいご飯にベンチャー企業の男女が癒やされる話かと思っていたのたが、まさかの展開。姿を消したかつての起業仲間がどうなったのかと思っていたら思いもよらぬ感じで出てきた。この作家さんの作品、時々最後にちょっと苦めの終わり方になるね。それはそれで面白いんだけど。2023/10/03

ニッポニア

77
Audible。終盤までは、美味しい食べ物で癒される小説だったけれど、急展開には驚いた。が、みんな、それが読みたくて手にとったわけじゃないような・・・。初読みの作家さんなので、そういうジャンルを織り交ぜたような作品を描く人なのかもしれません。サクッと読めて、食べ物は美味しそうで、ちょっとした料理のコツを掴むこともできる。なんにもなくても、美味しいものを食べればやっていける、というシンプルな感想を書きたかったけれど。2023/10/01

アッシュ姉

74
マンションの一室がオフィスのベンチャー企業は多忙で寝泊まりする者も多く、食生活や部屋は乱れ放題で殺伐とした雰囲気。そこへやってきた家政婦さんは愛想はないけど、温かいご飯とさりげない気配りでみんなを癒してくれる。料理がどれも美味しそうでホカホカしたが、それぞれが抱える悩みや事情が浮き彫りになると一変ヒリヒリする。彼はひどかったなあ。実は~とちょっと期待していたのに何でだあ!丸飲みできないところが原田ひ香さんの魅力のひとつなのかも。止まらず連続ひ香さん三冊目へ。2023/07/23

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