朝日選書<br> 徳川家康と今川氏真

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朝日選書
徳川家康と今川氏真

  • 著者名:黒田基樹【著者】
  • 価格 ¥1,699(本体¥1,545)
  • 朝日新聞出版(2023/04発売)
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  • ポイント 450pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784022631244

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内容説明

家康と氏真の交流は実に60年以上にも及んだ。徳川の統治政策の基本は今川家にあり、第2代将軍・秀忠後見役の女性家老は氏真の実妹・貞春尼であった。これまで描かれることがなかった氏真の実像を、家康との対比で掘り下げる初の本格的歴史評伝。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ようはん

27
今川氏真は文弱な無能大名というイメージが従来あったものの、知れば知るほど無能ではないというか少なくとも怠惰さや臆病とは無縁という印象になる。家康と氏真の関係が悪かったのはあくまでも桶狭間から今川滅亡までの一時期であり、それ以外の期間は疎遠でもなく良好な関係は続き氏真の姉妹である貞春尼(武田義信室)が長く秀忠の女家老の立ち位置であった事も紹介されている。2023/06/09

bapaksejahtera

19
敗軍の将の息子で、愚将と迄貶められた今川氏真について、最近その存在が知られた、徳川二代将軍の後見女性で彼の実妹貞春尼に関する史料を加え、生涯を考究する。通俗史で言う「苦難の今川人質時代」と異なり、家康は国衆の幼い当主として手厚い教育を受け、義元からは軟弱と叱責される4歳上の心優しい氏真と生活した駿府には、後に大御所として幕府を差配する地となる理由があったようだ。今川家は東国では抜きん出た家格の高い血筋であり、その有職故実や中世からの大名知の蓄積は、国衆から成り上がった徳川家にとっても貴重な力だったのだろう2024/01/22

MUNEKAZ

17
今川氏真と徳川家康の関係をまとめた一冊。個人的には、氏真が駿河を失陥してからの動きが面白かった。北条から徳川と鞍替えしながら、愚直に武田からの駿河奪還を目指す執念は、まさに戦国大名。それ故に武田家滅亡時に信長から駿河領有を否定されたときの気持ちはいかばかりのものか。よく氏真の人生を結果オーライみたいに言う人もいるが、氏真本人は人生の目標を否定されたわけで、安易に評するものでもないと思う。また武田義信室だった氏真妹が徳川秀忠の上臈であったことも意外。家康にとって「今川」は、頼れるブランドだったんでしょうね。2023/08/28

さとうしん

16
徳川家康と今川氏真の60年以上にわたる交流。ないしは氏真を通して見た家康と徳川政権。60年以上といっても武田氏滅亡のあたりまでが中心で、その後は史料的な問題もあるようで駆け足である。(個人的には駆け足の部分に興味があったのだが)秀忠の女性家老と言うべき存在が氏真の妹の貞春尼であったことや、徳川家の格式確立に氏真とその一族、閨閥が大きく貢献し、没落したとはいっても名門としての格式が健在であったことなどを指摘している。2023/04/19

クラムボン

14
今川氏真はこれまでは今川家を潰した無能な男…話題にすら登らなかった。一方今川義元は「どうする家康」初回の桶狭間で呆気なく消えたが、最近では徐々に戦国領主としての評価を得ている。そんな中で氏真が初めて大河ドラマの表舞台に登場したことは嬉しい。ただ黒田さんの著作を読むと、大河では氏真のことは、ほんの少し描かれていたに過ぎないことが分かる。桶狭間の後9年に渡り、武田・北条・織田徳川連合・上杉にも外交を含め互角に遣りあった。そして、それ以上に戦国大名としての今川家が滅亡してからの処世のあり方が面白いことが分かる。2023/10/06

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