内容説明
竹本健治は“奇書”しか書かん。近代化を誇る幕末の佐賀藩を舞台に、からくり儀右衛門・田中久重の孫が冴えわたる機知で不可思議な怪異に挑むが、話は横道に逸れまくり、なかなかストーリーが進まない!? 膨大な情報量で挿し込まれる史実に話は脱線を繰り返し、ついにはストーリーをも凌駕する……。脱線の先に隠された真実とは? 鍋島直正、田中久重、江藤新平、大隈重信などの傑人が活躍する佐賀愛溢れる偏愛歴史ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
雪紫
65
「竹本健治は奇書しか書かん」まあ、竹本さんだから許されるよね。幕末の佐賀を(ゾンサガ・・・)舞台にした歴史ミステリは(黒死館程ではないが)、当時の歴史情勢語りの蘊蓄に脱線していく。竹本さん以外だったら高田さんが許されるよねばりの脱線、延々歴史語り。話の違いなんだろうか、蘊蓄が邪魔に感じるか、感じないかのムラがある。他のひとの感想にあるように、幕末佐賀の歴史書として読んだほうが吉。ミステリ的だったら「拾参号牢」「時計仕掛け」が好み。しかし、竹本さんだし蘊蓄に押されて何か見落としてる気がするのは何故か・・・?2023/08/19
rosetta
34
★★★✮☆なんとも人を食ったタイトル笑。幕末蘭癖大名鍋島閑叟の頃の佐賀藩は文化技術の導入で日本でも最先端の軍事技術大国だった。何しろ幕府から大砲や蒸気機関の製造を依頼されるくらい自前の精錬所や造船所を持っていた。城下で起こる謎をからくり儀右衛門の孫の岩太郎が解く。随所で作者が顔を出し長々と本筋以上の分量の解説蘊蓄を語り自分にはそれはとても興味深く楽しかった。そして「話を戻そう」(笑)。おかっぱ頭の子供の影がなくてもいいホラー味を与える。腸内発酵症候群なんて珍しい病気を直近の二冊で偶々読むという偶然。2023/07/03
ふう
16
竹本健治が語る佐賀のうんちくに溢れかえった連作ミステリ短編集。ん?ミステリ?そう言っていいんだろうけどか正直そこはなんかもうどーでもよくなってしまう読後感。脇道にそれる度に「話を戻そう」のフレーズが出てくるが戻ってないよ!戻った先もまた違う道だよ! 帯に言いたい。これ「奇書」というより「歴史書」のが近いだろ(笑)2023/05/14
おもろい於間抜
9
昔、日本史の授業でさらった習ったことどもが、焦点を当てて紐解けば人間くさいいろんな事情が絡んだその結果だと知って、歴史の面白さ深さをあらためて知ることができた。なかなか話は戻らなくて当然だと思った。2025/10/04
シタン
7
江藤新平版「13号独房の問題」が面白かった。2023/07/13
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