創元推理文庫<br> 魔術師ペンリックの仮面祭

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創元推理文庫
魔術師ペンリックの仮面祭

  • ISBN:9784488587161

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内容説明

庶子神祭を目前にした運河の町ロディ。大神官庁での仕事にいそしんでいたペンリックは診療所から患者を診て欲しいとの依頼を受ける。海で救出された若者が、魔に憑かれて錯乱していたのだ。ペンリックは魔を剥がすことができる聖者を見つけるが、患者は祝祭に沸く町に逃げこんでしまった……。「ロディの仮面祭」ほか、海賊に襲われたペンリックが囚われの姉妹とともに脱出を図る話「ラスペイの姉妹」、義兄が指揮をとっている砦で蔓延する疫病の原因を探る「ヴィルノックの医師」の中編3作を収録。ヒューゴー賞シリーズ部門受賞シリーズ第三弾。/【目次】ロディの仮面祭/ラスペイの姉妹/ヴィルノックの医師/訳者あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sin

63
ビジョルドの織り成す〈五神教シリーズ〉の中でも特に好ましい魔術師ペンリックの第三弾が出た。お馴染みの困難に出会っても、歳を経ても初々しいペンリックと、彼がその体内に宿す姉御肌なデズデモーナという魔とのやり取りは相変わらず楽しい!物語は中編が3つ…時は遡って彼がアドリアの都市ロディで大神官の宮廷魔術師を勤めていた時分の出来事、前巻で得た伴侶とオルバスのヴェルノックに住まいを得てからのエピソードが2つ…出張?帰りに遭遇した海賊騒動と、義兄の砦に発生したパンデミックに不本意ながら医師としての本領を発揮する。2023/06/04

Mc6ρ助

31
あ〜、あと1と1/3冊!しか残っていないなんて数えあげてしまうこのシリーズ。今回も庶子神のおぼし召しか著者の深慮遠謀かどの短編も主人公ペンリック君の奮闘でどうにか片がつきかけたところでチャラにされて(なって)、残り少ないページ数でどう収束するか、そこがお楽しみといった200年生きる愛すべき魔デズデモーナが(爺さまも)好みそうな筋書きでした。この世界の神の存在はデズデモーナも竦みあがる恐ろしいことですが、思えばこちらの世界のその不在もそれはそれは恐ろしいことなのかも知れない。2023/06/01

しましまこ

19
3編、今回もペンリックがピンチすぎてかわいそうだが面白い。最強お姉さま達も素敵。早く次巻を!2023/07/18

本の蟲

18
2つの獣と十人の女性の精神を渡り歩いてきた〝魔”にとり憑かれ、その人格と共生するようになった魔術師ペンリックの冒険譚。あるいは苦労譚。うら若き聖者(女性)に振り回され、二人の少女と一緒に海賊の捕虜になり(何度目?)、疫病対策に駆り出されたり。今回魔であるデズとの問答(はたからは狂人の独り言かセルフツッコミ)は控えめだったが、厄災とも祝福とも知れない庶子神の導き。強大な力を持ちながら魔術師と医術の限界についての話など、相変わらず最高に面白いシリーズ2023/07/11

ノベツ

11
お祭り海賊疫病と、どれも壮絶に巻き込まれて面白いのだが神に手のひらの上で転がされてる感が強くってカタルシス薄め。物語より神の実在する世界について考えちゃう。 長文感想⬇ https://note.com/nobetsu/n/n0eb3e9029be92023/08/05

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