内容説明
庶子神祭を目前にした運河の町ロディ。大神官庁での仕事にいそしんでいたペンリックは診療所から患者を診て欲しいとの依頼を受ける。海で救出された若者が、魔に憑かれて錯乱していたのだ。ペンリックは魔を剥がすことができる聖者を見つけるが、患者は祝祭に沸く町に逃げこんでしまった……。「ロディの仮面祭」ほか、海賊に襲われたペンリックが囚われの姉妹とともに脱出を図る話「ラスペイの姉妹」、義兄が指揮をとっている砦で蔓延する疫病の原因を探る「ヴィルノックの医師」の中編3作を収録。ヒューゴー賞シリーズ部門受賞シリーズ第三弾。/【目次】ロディの仮面祭/ラスペイの姉妹/ヴィルノックの医師/訳者あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
sin
63
ビジョルドの織り成す〈五神教シリーズ〉の中でも特に好ましい魔術師ペンリックの第三弾が出た。お馴染みの困難に出会っても、歳を経ても初々しいペンリックと、彼がその体内に宿す姉御肌なデズデモーナという魔とのやり取りは相変わらず楽しい!物語は中編が3つ…時は遡って彼がアドリアの都市ロディで大神官の宮廷魔術師を勤めていた時分の出来事、前巻で得た伴侶とオルバスのヴェルノックに住まいを得てからのエピソードが2つ…出張?帰りに遭遇した海賊騒動と、義兄の砦に発生したパンデミックに不本意ながら医師としての本領を発揮する。2023/06/04
Mc6ρ助
34
あ〜、あと1と1/3冊!しか残っていないなんて数えあげてしまうこのシリーズ。今回も庶子神のおぼし召しか著者の深慮遠謀かどの短編も主人公ペンリック君の奮闘でどうにか片がつきかけたところでチャラにされて(なって)、残り少ないページ数でどう収束するか、そこがお楽しみといった200年生きる愛すべき魔デズデモーナが(爺さまも)好みそうな筋書きでした。この世界の神の存在はデズデモーナも竦みあがる恐ろしいことですが、思えばこちらの世界のその不在もそれはそれは恐ろしいことなのかも知れない。2023/06/01
慧の本箱
23
シリーズ第三弾の魔術師ペンリック。知らない人からは若く頼りなげに見えるペンリックですが一児の父になって、内なるお姐さま軍団・魔のデスとも安定的な共存の上で難問に挑みます。それにしても人使いが荒い。次回作のインフォメーションがちらっと出てるけど長編で面白そう。2024/07/13
tom
20
このシリーズの現時点での最終巻。楽しく読む。あっという間に読み終える。ペンリックは、今回も面倒な状況に自ら入っていく。そして立派に解決する。この中で、ペンリックと共棲する魔がどういうものかという説明が繰り返され、なるほどそうなのかと五神教世界に対する理解が進む。これが楽しいから、このシリーズを悦楽しているという感じか。続巻、出てほしい。期待する。2025/04/07
しましまこ
19
3編、今回もペンリックがピンチすぎてかわいそうだが面白い。最強お姉さま達も素敵。早く次巻を!2023/07/18
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