ちくま新書<br> K-POP現代史 ──韓国大衆音楽の誕生からBTSまで

個数:1
紙書籍版価格
¥946
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

ちくま新書
K-POP現代史 ──韓国大衆音楽の誕生からBTSまで

  • 著者名:山本浄邦【著者】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 筑摩書房(2023/04発売)
  • 2026年も読書三昧!Kinoppy電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~1/12)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480075475

ファイル: /

内容説明

いま世界を席巻するK-POPは、いかにして生まれたのか? 植民地支配下における韓国大衆音楽の誕生から、隣国日本との歴史的葛藤、「韓国といえば演歌」の時代、社会に議論を巻き起こしたヒップホップ、民主化、経済危機、IT化、「戦後最悪の日韓関係」の中で花開いたK-POPブーム、そして力強いメッセージ性とアイドル性を兼ね備えたBTSの世界的成功まで、激動の100年の情勢を押さえつつ、今日に至るジャンルと国境を越えたダイナミックな発展を通史的に論じる。

目次

はじめに──K‐POPとは何か/BTSが「活動休止」!?/K‐POP快進撃の理由/本書の構成/K‐POPに出会うまでの「激動の一〇〇年」/第1章 K‐POP前史──韓国大衆音楽の誕生と発展/1 韓国大衆音楽成立への胎動【一九世紀~】/ポピュラー音楽の誕生/アメリカにおける新しい音楽の形成/開港期朝鮮における西洋音楽の受容/音楽をめぐるせめぎあい/レコードの登場/米レコード会社の発展と海外進出/蓄音機、朝鮮へ/レコード販売の始まり/2 植民地近代と韓国大衆音楽の誕生【一九二〇年代~】/朝鮮植民地化と「文化政治」/朝鮮の植民地近代/日本のレコード業界再編/レコード会社の朝鮮進出とラジオ放送開始/大衆音楽の時代へ/「親日歌謡」と「軍国歌謡」/朝鮮の解放と分断/韓国政府樹立後の大衆音楽の変化/3 スター歌手の時代──南珍と羅勲児【一九六〇年代~】/テレビの時代へ/エルヴィス・プレスリーの衝撃/「韓国版エルヴィス・プレスリー」南珍/羅勲児とのライバル対決/六〇~七〇年代の韓国政治/朴正熙政権による規制/経済発展の矛盾と韓国の若者たち/社会に抵抗するロックとフォークの勃興/「浄化対策」と若者たちの音楽/4 アイドル文化とダンス音楽──消防車の登場【一九八〇年代~】/朴正熙暗殺と全斗煥政権の誕生/「3S政策」とカラーテレビの普及/民主化運動と「民衆歌謡」/李秀満の渡米とSM企画設立/ビデオの時代と音楽/マイケル・ジャクソンとミュージックビデオブーム/ヘッドフォンステレオとCDの普及/ジャニーズ事務所の成長と少年隊の衝撃/韓国初のアイドルグループ、消防車/消防車の剽窃疑惑と「韓国のマドンナ」金緩宣/二〇世紀のトランスナショナルな文化の流れ/第2章 戦後日韓関係と「韓国ブーム」──「韓国といえば演歌」の時代/1 戦後の日韓関係/サンフランシスコ講和条約と日韓交渉の開始/交渉の難航と久保田発言(第一次~第三次会談)/政治的決着へ(第四次~第七次会談)/日韓条約と残された課題/六〇年代後半~七〇年代前半の日韓交流/在日韓国人社会と韓国大衆音楽/2 八〇年代日本の「韓国ブーム」/李成愛の日本デビュー/「韓国ブーム」の多様な展開/『平凡パンチ』の「一冊まるごと韓国特集」/買春ツアーへの批判/「韓国ブーム」と「日韓新時代」/韓国民主化の進展と「韓国ブーム」/3 「韓国といえば演歌」──趙容弼・金蓮子の紅白出場/「演歌の源流は韓国」/アジア=演歌か?/一九八九年の紅白歌合戦/韓国での趙容弼/趙容弼の日本デビュー/演歌歌手としての趙容弼/趙容弼の紅白出場/金蓮子の日本デビュー/韓国のアイドル桂銀淑、演歌歌手に/「韓国人が歌う演歌」ブームの意義/第3章 K‐POPの誕生と越境──民主化・ネット社会・韓流/1 闘う大衆音楽──ヒップホップの隆盛とソテジ・ワ・アイドゥル/ヒップホップの隆盛/ヒップホップの黄金時代と社会的メッセージ/ボビー・ブラウンとMCハマー/韓国ダンス音楽の聖地「ムーンナイト」/動き出した李秀満/ヒョン・ジニョンのデビューとSM企画の危機/ソテジ・ワ・アイドゥルのデビュー/「文化大統領」の社会的メッセージ/急成長のツケ/ギャングスタ・ラップ「時代遺憾」をめぐる検閲/ヒップホップ・ファッションへの攻撃/ソテジ・ワ・アイドゥル解散と検閲の廃止/ダンス音楽の全盛期/男女混合グループやソロ歌手の人気/2 K‐POPの誕生──H.O.T.とアイドル第一世代/李秀満の新たな挑戦とSMPの確立/H.O.T.の成功/K‐POPアイドルの誕生/H.O.T.のライバルSECHSKIES/ヤン・ヒョンソクのYG設立/パク・ジニョンの事務所JYP/三大芸能事務所の成立/3 急速なIT化と変化する韓国音楽のカタチ/IMF経済危機の衝撃/IT政策の急整備/コンテンツ産業の振興/音楽業界を直撃したファイル共有サービス/FAN CAF に集うファンたち/4 変化する東アジア、越境するK‐POP/改革開放と「港台」文化の流入/韓中の国交樹立/中国での韓国ドラマ放映/アン・ジェウクの中国進出/クローンの中国進出/NRGの中国進出/H.O.T.の中国・台湾同時進出/H.O.T.北京単独公演/日韓パートナーシップ宣言/エイベックスと沖縄アクターズスクール/第一世代女性アイドルグループS.E.S./日本で苦戦するS.E.S./BoAの日本進出とエイベックスとの連携/「J‐POPの歌手」BoA/ピによるアメリカ進出への挑戦/第4章 ソーシャルメディア時代のK‐POPブーム──少女時代・KARA・TWICE・NiziU/1 少女時代、KARA人気と日韓の外交的葛藤/東方神起の登場/東方神起の日本進出/少女時代の日本進出と第一次K‐POPブーム/東方神起と少女時代の違い/スマートフォンとK‐POPの拡散/第一次K‐POPブーム/BIGBANGの先進性/「強い女性」像を体現した2NE1/K‐POP全盛の時代へ/李明博大統領の竹島訪問と二〇一二年紅白/「嫌韓」と「陣地戦」/2 TWICEの日本進出と「戦後最悪の日韓関係」/ミサモ、K‐POPスターを目指して/TWICEの日本進出/BTS・BLACKPINKの日本への進出/「戦後最悪の日韓関係」のなかのK‐POPブーム/3 コロナ禍と日本発K‐POPグループNiziU/新型コロナの拡散と第四次韓流ブームの到来/コロナ時代のオアシス「虹プロ」/「日本進出」から「日本発」へ/「嫌韓」とコロナの時代を超えて/第5章 世界化するK‐POP──BTS成功の秘密/1 越境するK‐POP──アジアから世界へ/中華圏へと越境した第一世代/日本進出の成功──BoAから第二世代へ/多国籍化する第三世代/第三世代によるYouTubeの活用/2 BTS成功の背景──メッセージ性と異種混淆性/BTSの成功/純粋でストレートなメッセージ性/異種混淆性が音楽文化を強くする/3 世界化がもたらしたもの──「分断の時代」の大衆文化/「分断の時代」を生きる/なぜ人々はK‐POPを聴くのか/あとがき/主要参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ねこっく

8
ありそうでなかったはず、こうやってK-POPの歴史が一から分かる本。しかも政治と結び付けているあたりに硬派性が出ていて、しかも新書的にスラスラと読めるのが良い。推しに置き換えるよう巻末で書かれていたので愛を語ることにする。私は本著でも登場した東方神起が最も好きになったK-POPアイドルだ。革新的だったのは、本国ではバリバリダンスを披露し、日本ではボアのようにJ-POP歌手として見事な歌を届ける、この2面性だ。これは国によって売り方を変えるプロモーションとしてその後のSMでも傾向が見られた。特筆すべき点だ。2025/01/28

二人娘の父

7
K-POP現代史とはいえ、記述内容的には、日韓近現代史をカバーしており、実に読み応えのあるものとなっている。韓国に(朝鮮)に蓄音機を伝えたのがイ・ワヨン(李完用)ではないか辺りから始まり、当然現代ではBTSまでが辿られる。H.O.Tの「戦士の後裔」(末裔と訳されることも多い)のイントロが、実はまんまBTS「NO MORE DREAM」(実際にカバーもしている)ではないか、「オジャパメン」(ソバンチャ)は名曲なだけに、吉本芸人によるふざけたカバーは頭にくるなど、本書を通じていろいろな発見もあった。2023/06/08

ポルターガイスト

5
良作。大衆音楽史の魅力を存分に備えた上で,韓国現代史・日韓交流史の要素も備えている。素朴に抱いていたいろいろな疑問が解消されていくスリルがあった。僕は第一次韓流ブームのとき中高生だったくらいの世代なので,第一次ブームと第二次ブームのちがい,なぜ第一次ブームは中高年が主体だったのか,なぜ現在のKPopが世界的に人気を博しているのか,など気になっていて,それらを考える手がかりをもらえたと思う。あとKpopは探究学習で高校生がテーマにしがちなので,自信をもって生徒に薦められる参考図書として,非常にありがたい。2023/07/09

ぷほは

5
岩波新書『K-POP』と比べ、主に日本側から見た情報が多い。だからたとえばyoutubeオリジナルコンテンツのK-POPドキュメンタリー番組では描かれない、東アジアのハイブリッドな文化の混淆に触れられている点が本書の良いとこだ。その分、ヨーロッパやアフリカ諸国などでK-POPがどのように受容されているかを本格的に論じられるほど、まだ国内で議論が蓄積されていないことも伺える。そういう意味でも現在進行形の現代史なのだ。高校時代にBOAのMDを後輩に貸してもらっていたのを思い出す。あれも「今の音楽」だったのだ。2023/05/21

unterwelt

2
『K-POP現代史』というタイトルですがむしろ副題の『韓国大衆音楽の誕生からBTSまで』の方がタイトルとしてふさわしいような。日米の音楽の影響を受けつつ時代の変化や技術の進歩で変わっていく韓国ポピュラー音楽の歴史が分かる。同時に社会へのメッセージ性の強さはいわゆるK-POP以前から脈々と受け継がれているものではないかと思う。そう考えると民衆歌謡からBTSまでは地続きなのではなかろうか。2023/05/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/20955871
  • ご注意事項

最近チェックした商品