新潮選書<br> ごまかさないクラシック音楽(新潮選書)

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新潮選書
ごまかさないクラシック音楽(新潮選書)

  • ISBN:9784106038969

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内容説明

バッハ以前はなぜ「クラシック」ではないのか? ハイドンが学んだ「イギリス趣味」とは何か? モーツァルトが20世紀を先取りできた理由とは? ベートーヴェンは「株式会社の創業社長」? ショパンの「3分間」もワーグナーの「3時間」も根は同じ? 古楽から現代音楽まで、「名曲の魔力」を学び直せる最強の入門書。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

129
バッハ以前から現代音楽まで、博覧強記の二人が縦横無尽に語り合う。二人が発する比喩や連想が面白い:「(ウェーバーをもじって)バッハの音楽と資本主義の精神」「モーツァルトと万葉集」「ベートーヴェン株式会社」「ワーグナーはロマン派のブラックホール」「ニーベルングの指環と資本論」「マーラーと太宰治」。楽しそうな二人の対談は、学生時代、下宿で、同じような話題で友人と夜を明かして語り合った時のノリと一緒だなあと懐かしくなる。「クラシック音楽は、世界を知る、歴史を知る、人間を知るツール」(片山先生)の楽しさである。2023/08/08

1959のコールマン

66
☆4。ううむ。「西洋音楽のオモテとウラがよくわかる『最強の入門書』」「天才作曲家のイメージがガラリと変わる」との売り文句が並んでいるが、内容は二人のクラオタが思いっきり趣味全開に話したような内容。人によって拒否反応が出そうだ。どうしたって入門書じゃない。読者置いてきぼりの内容だ。一応初心者でも分かる様に丁寧な註があることはあるが・・・。では玄人向けの本かと言えば、個人的趣味が全開の部分もあるし・・・。まあ、ちょっとした暇つぶしにはなった。2023/06/04

みつ

39
B5ノートへのメモが70ページ近くに及ぶ、極めて濃密な読書体験。裏表紙には「最強の入門書」とあるが、クラシック音楽の一般的な入門書とは異なり、もっぱら18世紀から現代の「クラシック(と20世紀の「前衛音楽」及び「ソ連の音楽)」について、市民社会の成立と変遷との関連で論じる。いわば政治史、文化史を背景にした音楽史の対談。ロマン派の特徴を述べたくだり(p176に見事なまとめあり)を筆頭に興趣ある記述は尽きないが、音楽家個々に関しては、特に語りやすいと思われる4人に多くを割き、言及される曲も限られる。➡️2025/01/30

美東

31
岡田暁生と片山杜秀の両氏は、私とほぼ同世代。二人のクラシック音楽おたくによる妄想的雑談のようにもとれるが、びっくりするほど情報量がある。  132頁 ”岡田 ベートーヴェンはただの「いい音楽」じゃない、ひとつの「世界観」なんですよね。それでは、私も映画の話を。アルゼンチンの作曲家のマウリシオ・カーゲルなんですが・・・・・・。” (中略) ”あの人、映画もつくりますよね。そのカーゲルに「ルートヴィヒ・ヴァン」(一九六九)という短編映画があるんですよ。YouTubeで観ることができます。”2023/08/08

風に吹かれて

23
社会の進み行きや近代化・個の確立、あるいは資本主義社会と共産主義社会や自由主義と社会主義など人間の営みの進み具合を踏まえながら、バッハ以前から現代音楽まで、文学や映画などの知見も開陳しながら、岡田暁生と片山杜秀が縦横に語る本。SP、LP、ストリーミング配信などメディアによる聴かれ方の違いなどにも触れており興味深く読めた。  岡田氏の『西洋音楽史』(中公新書)を読んだことがあり、片山氏はNHK・FMで『クラシックの迷宮』という番組を持っている。面白くないわけがないと思いながら手に取った。 →2024/09/22

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