国際平和を歴史的に考える

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国際平和を歴史的に考える

  • ISBN:9784634445215

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内容説明

大学の研究者と高校の教員がともに、現代世界の諸問題を歴史的に即して考えることをコンセプトにした講座シリーズ『いまを知る、現代を考える 山川歴史講座』。 その第1弾「国際平和を歴史的に考える」は、不安な世界情勢を目の前にして、そもそも国家とは何か、国際連盟をつくった人びとはどのようにして平和を構築しようと考えたか、またヨーロッパとは異なる支配体制をおこなってきた国々は何を平和と考えたのか、といったさまざまな疑問を、紐解いてゆく。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

飯田真人

1
現代の国際情勢や国際平和を歴史的に読み解く本。第一章では、アジア史の観点からそもそもの「国家」や「国際」とはなんたるかを解説していて、二章では中世ヨーロッパの長い18世紀の、ウィーン体制やウェストフェリア体制、会議による平和などの当時の戦争を防ぐ平和的なシステムを解説していて、第三章では、戦後の国際連合と国際連盟を比較して、どのように平和を構築していくんかについて解説している。一般的には歴史は暗記科目であるという見方が強いが、このように歴史を現代に生かすgのが大切。2023/09/02

お抹茶

1
高校の新科目・歴史総合が目指すのは,この本の内容のような歴史理解なのかも。特に興味深かったのは,東アジア史における「国際」関係。東アジアでは,現在イメージされるような,ネーション同士の対等を原則とした秩序体系ではなかった。また,19世紀の国際法はヨーロッパ公法で,それが通じる領域がインターナショナルの場・文明だった,という指摘にもなるほどと思った。改めてタイトルを読んで,一面的な「国際」と「平和」の捉え方では歴史を見誤るということに気づかされた。2023/02/28

Masaki Iguchi

0
▼国家あるいは「国際」自体がすぐれて現代的な政治課題となることが、とりもなおさず国家・「国際」を歴史的にもち得なかったアジアの問題にほかなりません。▼「国際」とは元来、キリスト教世界・西欧固有のものであります。逆にいえば、非キリスト教世界では、「国際」関係・「国際」秩序は生まれてこない、ないしは定着しづらい、とみてもよいことになります。2023/02/26

やまうち

0
⭐︎92023/02/18

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