〈狭さ〉の美学

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〈狭さ〉の美学

  • 著者名:近藤祐【著】
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 彩流社(2023/04発売)
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  • ISBN:9784779170881

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内容説明

日本文化における〈狭さ〉の価値とその魅力。〈狭さ〉とはただのデメリットなのだろうか?
けれども日本文化史上には、鴨長明『方丈記』、千利休の茶室、池大雅・与謝蕪村の『十便十宜図』等、さまざまな〈狭さ〉の美学が存在する。また商店街などにある酒場の赤ちょうちんの〈狭さ〉には社会通念や物質信仰を超えた「自由」が宿っているのではないか。
都市空間において排他的・敵対的な〈広さ〉に囚われ自閉する私たちに、〈狭さ〉はいかなるアンチテーゼとなりうるのか。前著『生きられる都市を求めて』に続き、「都市」に骨がらみの息苦しさを克服し、人が「生きられる」場所の復権を提言する。

【目次】
第1章 隠者たちの草庵
第2章 茶室という小宇宙
第3章 南画 または絵のなかに棲むということ
第4章 どうすれば良いのか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ビイーン

26
難易度高め。後半の赤ちょうちんから面白い。本書で紹介されている「酒亭まるたか」は現存していないようだが、現在も似たような飲み屋は都内の雑踏の至る所にあり、私も時々利用している。そこには、狭いカウンターと座りにくいスチールの丸椅子、そして雑な対応の外国人店員がいる。私は安酒を煽り酔っぱらいながら、壁の至る所に貼られたボロボロのメニューを見つめ、一瞬であれ無限なり永遠の小宇宙を見出すのだ。2024/09/22

ココアにんにく

6
鴨長明→吉田兼好→松尾芭蕉→千利休という隠者文学の系譜と現在のミニマリズム。この関連性はいくつかの本でも散見されますが本書はすごく詳しい(難しかった)。狭さの美学の変化。色即是空。利休の怪物性と秀吉。黄金の茶室より侘びの文化の方が好きですね。難しいながらも読み進め164頁でようやくドミニック・ローホーさんの名前が出てきてホッとしました。シンプルライフの本はいろいろ読んでいますが、本書を読んで別角度から考えることができました。2017/08/30

1
前半難しかったが、赤ちょうちんから面白かった。家には本当に広い空間が必要か?最近サードプレイスが無いのに気づいた。2017/06/04

こたつみかん

0
隠者文学に利休の待庵、南画そして赤ちょうちん。 キーワードはあちこちに広がりながらも、テーマに一本筋が通っていて、読後はなるほどとうなづけました。 隠者文学で鴨長明、吉田兼好、松尾芭蕉+与謝蕪村の比較がとても興味深い。 2021/08/13

インテリ金ちゃん

0
自分自身が納得できる<狭さ>の美学を持ちたい。2019/09/14

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