溺れた女

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溺れた女

  • 著者名:睡蓮みどり【著】
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 彩流社(2023/04発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784779170805

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内容説明

2013年~16年に日本で公開された「愛」にまつわる映画を中心に現代を読み解く。
特に映画に登場する女性たちの心理に焦点を当てて書くことを主軸にする。
「愛にまつわる」とはいっても、必ずしも恋愛映画とカテゴライズされる映画とは限らない。映画のジャンル、国を問わず、さまざまな「愛」の背後にある物語とそこに生きる人びとの内面に寄り添って映画を分析する。
筆者自らが女優として活動しており、その立場から人物・物語を読み解いていく。

【目次】
[第一部]恋愛
『世界にひとつのプレイブック』『東ベルリンから来た女』『熱波』『夏の終り』『百円の恋』『ジェラシー』『野のなななのか』『胸騒ぎの恋人』『サイの季節』『そこのみにて光輝く』『暮れ逢い』『カフェ・ド・フロール』『アンジェリカの微笑み』『灼熱』

[第二部]自己愛
『おとぎ話みたい』『17歳』『RE:LIFE~リライフ』『ゴーンガール』『エレファント・ソング』『アクトレス~女たちの舞台』『マイ・ファニー・レディ』『二重生活』『恋人たち』『神のゆらぎ』『永い言い訳』『胸騒ぎのシチリア』

[第三部]家族愛
『ハッシュパピー バスタブ島の少女』『マイ・マザー』『トム・アット・ザ・ファーム』『思い出のマーニー』『マレフィセント』『Mommy マミー』『母よ、』『山河ノスタルジア』『シアター・プノンペン』『めぐりあう日』『ミモザの島に消えた母』『さざなみ』『淵に立つ』

[第四部]性愛
『パリ、ただよう花』『わたしはロランス』『アデル、ブルーは熱い色』『ラヴレース』『ニンフォマニアックvol.1/2』『セックスとマイノリティに関する、極私的恋愛映画』『ラブバトル』『LOVE 3D』『彼は秘密の女ともだち』『リリーのすべて』『この国の空』『キャロル』

[第五部]偏愛
『愛、アムール』『凶悪』『眠れる美女』『郊遊〈ピクニック〉』『ホドロフスキーのDUNE』『さらば、愛の言葉よ 3D』『ハッピーエンドの選び方』『あん』『愛して 飲んで 歌って』『蜃気楼の舟』『アスファルト』『ダゲレオタイプの女』

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

踊る猫

22
再読。愛について語ると、睡蓮みどりの筆は冴えるようだ。もしくはエロス/セクシャリティについて、と言えようか。それでいて筆からは下品さが滲み出て来ることもなく、本当に真率な姿勢、悪く言えば真面目過ぎる姿勢が伝わって来て好感が持てる。どんな映画も――こんな表現こそ下品かなとも思うが――「体当たり」で観ているように感じられるのだ。知識もむろん人並み以上に持ち合わせている彼女だが、それ以上にこうした真率さと「体当たり」で勝負を掛けているようで、それがアクチュアリティの高いレヴューを生むことに成功しているのだと思う2019/11/02

踊る猫

17
真摯な、という言葉がしっくり来る。比較的最近の映画について書かれたレヴューが集積されているのだけれど、平たい文章で熱っぽい、なんらかの祈りや告白にも似た語りはこちらを映画に誘うだけのパッションを備えていると思わされる。例えば真魚八重子氏の著作にも似た、この人は映画を魚が酸素を欲するように求めているのだという切実さがあるのだ(だから、悪く言えば私語りであり暑苦しい)。その強度はなかなかで、私自身観たい映画が増えてしまった。真魚八重子氏との対談など実現出来ないものだろうか? この著者の次作が早くも待ち切れない2018/05/21

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