集英社文庫<br> 櫓太鼓がきこえる

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集英社文庫
櫓太鼓がきこえる

  • 著者名:鈴村ふみ【著】
  • 価格 ¥814(本体¥740)
  • 集英社(2023/04発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087444919

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内容説明

17歳の篤は高校を中退し、親との関係が悪化する中、現実から逃げ出すように叔父の勧めで相撲部屋に呼出見習いとして入門。関取はいないし弟子も少ない弱小部屋の朝霧部屋で力士たちと暮らすことになる。ベテラン呼出の進さんに教えを乞うが、引っ込み思案の篤は本番で四股名を間違えて呼ぶなど、しくじってばかり。焦りや葛藤を覚えながらも、日々土俵で声を張り、少しずつ成長していく。第33回小説すばる新人賞受賞作。選考委員を唸らせた、知られざる角界の裏方「呼出」に光を当てる、新しい相撲小説!

目次

秋場所
九州場所
初場所
春場所
夏場所
名古屋場所

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はつばあば

53
九月場所前に読めて良かった☺。子供の頃から相撲は好きだが力士・しかも大関、横綱がメイン。このお話はなんと呼出の仕事についた若者の話。還暦過ぎてからやっと呼出の人の存在に気が付いた。いやいや面目ない。それと部屋に髪床さんや行司さんがいらっしゃるのは爺さんから聞いていましたが呼出さんもいらっしゃるとは!。呼出の仕事が力士名を呼ぶだけではなくて、懸賞旗を掲げるのは服装でわかりますがまさか土俵作りまでも!。 この部屋の親方のように弱小部屋もあるでしょうが、「変化」をしない堂々とした取り口で愛される力士や呼出さんに2023/09/08

よっち

38
高校を中退し親との関係が悪化していた17歳の篤。先の見えない毎日を過ごしていた彼が、相撲ファンの叔父の勧めで相撲部屋に呼出見習いとして入門する物語。実力が全ての力士と違い、完全年功序列の相撲の呼び出しの世界。弟子も少ない弱小の朝霧部屋で力士たちと暮らし、稽古と本場所を繰り返す日々。しくじってばかりで自信を喪失気味で、一方で力士たちの焦りや葛藤を目の当たりにする機会も多くて、感化されて少しずつ前向きに頑張るようになると、きちんと見ていてくれる人もいるんですよね。そんな彼らの頑張りを応援したくなる物語でした。2023/02/16

タルシル📖ヨムノスキー

32
舞台は角界。相撲といえば、やはり力士がまず頭に浮かびますが、この物語の主人公は「呼出」として相撲部屋に入って間もない17歳の少年・篤。呼出の仕事が力士名を呼ぶだけではなくて、土俵作りや幕内の取り組みで懸賞旗を掲げて土俵の周りを一回りするなど色々な役割を担っていることなど初めて知りました。主人公の挫折、同僚や先輩たちからの厳しくも温かい叱咤激励、様々な経験をしながら少しずつ成長し、仕事にやりがいを見出していくという王道ストーリーは、真面目にコツコツ一生懸命に仕事に向き合うことの大切さを教えてくれます。2023/07/03

24
新刊棚で見かけてジャケ読みした作品、初読みの作家さん、この作家さんの一作目だそうです。呼出さんって、部屋付きなんだぁ、えぇ呼出さんのファンって(@_@)と知らなかったぁが、たくさんありました。お仕事話し&若者成長話しとして楽しみました(^_-)-☆2023/05/18

はるごん

19
相撲が好きなので手に取ってみました。力士ではなく呼び出しさんに注目した話。関取になるのも立派な呼び出しさんになるのも大変。相撲好きな方にぜひ読んでもらいたい作品。2023/11/12

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