内容説明
アメリカ人の著者が全編日本語で書き上げた小説第二作。
少女時代から陶芸家を目指してきたカティアは、ある出来事をきっかけに、
師匠であり恋人でもあったライダーと決裂、偶然舞い込んだ
大阪の女子校の英語講師の椅子にとびつき、逃げるようにアメリカを離れた。
カティアの新地は、大阪の北摂。そこには、師ライダーとそっくりの顔をした
「太陽の塔」がそびえたち、あたりを睥睨している。
カティアにはひとに言えない悩みがあった。少女時代のある日、
ライダーに「伝承」されて以来、自分の手が師匠のものになってししまった。
ありえないことだが、腕先に、骨ばった長い指の「ライダーの手」がくっついているのだ……。
胸に傷を抱えながら、異国の地で未来を探して奮闘する、若きカティアの青春物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
みかん🍊
76
装丁とタイトルから楽しい話と思ったら苦しい読書となった、陶芸の師匠の元から逃げ出し、女子校の英語講師の職を得、提供されたアパートは太陽の塔のすぐ近く、アメリカ人は陽気で自信家のイメージだったがカティアは自信が無くオドオドしている為生徒たちから舐められ主任に叱咤される、ある日駅のホームでサイコパスの青年から首をつかまれ電車に乗れと命令され恐怖のあまり従ってしまうが誰も助けてくれない、彼女の自信のなさの原因は師匠との過去からの関係にあった、日本でもアメリカでも同じ権力で押さえつけ従わせる最悪の男性はいる。2023/05/24
rosetta
30
★★☆☆☆表紙とタイトルからは楽しそうな話を期待しちゃうじゃないですか、はっきり言ってモリミンの世界でしょ?!それが読んでみたら、自己肯定感が徹底的に低くて鬱でコミュ障でメンヘラなアメリカ娘!あんたが日本で否定されるのはガイジンだからじゃなくて無能だからだよ。勿論、ロリコン陶芸の師匠から性的暴行を受けた過去には同情すべきではあるけど、読者にまでそんな不愉快を伝える必要ある?師匠の手が自分に移されてしまったと長年苦しんでいるのは可哀想だけど、さっさと精神科の治療を受けろよ!と。ミネソタってそんな土地なの?2023/07/22
アイシャ
22
新聞に掲載されていた評のタイトルは「正当に怒るための力」陶芸家の師匠ライダーに少女時代から師事していたカティアは、その師匠ともめて陶芸家としての将来を閉ざされる。大学時代に留学していたことのある日本に、逃げるように英語教師として働くために来日した。しかし自己肯定感の低いカティアは生徒たちから信頼を得ることが出来ない。それでも少しずつ親しい人もできて、ある女性に出会ったことで、自分が受けた心の傷に直面していく。ライダーが幼い彼女にしたことは犯罪で、怒りを覚える。外国人教師へのあと少しのサポートも欲しかった。2023/06/09
AsuCan
1
読み終わってからあらすじや帯の情報を見た。 これ見た後だと読み切れなかっただろうなぁと思う 最初から大分しんどい。最後決別できて、救いが見えて本当にホッとした 2024/09/02
飯田真人
1
ミネソタ出身のカティアさんが日本で教師として働く物語。彼女には陶芸の巨匠であるライダーに師事していた時のトラウマや外国人であるということでの苦悩などがあり、物語のかなり後半まで暗い雰囲気だったが、最後で希望が出てきたのが良かった。また、アメリカ人がすべて日本語で書き下ろしたのに感心した。2023/09/15
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