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内容説明
世界中で著書が翻訳され読み親まれる禅僧が、本書で孤独との付き合い方を解説。『孤独よ、こんにちは。』を改題。(本書より)本来、人間とは孤独な存在。だからこそ、自分のところに流れてくるご縁を結びながら、互いに心を寄せ合って生きていくこと。禅僧は、常に孤独の中に身を置きながら修行をしています。そしてその「孤独」の中から、禅僧たちは多くのことを感じ取り、そして学び、身につけていくのです。「一人きりの時間をもってください」。私はいつもそう言います。なぜならば、孤独と向き合うことなく、私たちは本来の自己(自分)に出会うことはできないからです。仏教で言うところの生きる意味とは、最終的には「本来の自己」に出会うこと。自分の存在とこの世の真理を見極めることにあります。 〈本書の構成〉第1章 孤独って何ですか? 第2章 家族との間で感じる孤独 第3章 大事な人と一緒にいると生じる孤独感 第4章 仕事と人間関係の悩み 第5章 孤独との付き合い方
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
双海(ふたみ)
9
ひとりはいいぞ~2024/08/07
K'
7
現代に生きる私たちは、一瞬で人々と「つながる」デジタルツールに囲まれて生活しています。しかし、その結果として感じる孤独感はなぜか?その孤独感は新しいものではなく、禅の教えでは私たちが生まれたときから、そして最後の瞬間まで存在する孤独の本質を教えてくれる。孤独とは、自分自身との対話の中で真の自分を見つける道であり、禅の視点から見れば、孤独は成長の機会として捉えられる。そして、私たち一人一人がその価値を理解し、他者との関係を築く中で孤独を受け入れ、乗り越えていくためのヒントがこの1冊から手に入る。2023/09/26
りこりり
5
よかったです!2024/09/06
のぞむ
3
私が勝手に師と仰いでいる枡野俊明先生の本です。いつも通り、優しい口調で語られていました。ひとり時間、つまり孤独を大切にせよというお話でした。しかし、孤独と孤立が違う点に注意が必要です。たとえ孤独であっても、周囲との関連性を持っていれば孤立ではありません。その周囲との関連性を持つとはどうすればいいのか、その考え方が記されていました。これから強まっていくであろう孤独者の時代。いざとなったときに混乱しないように、今のうちから備えておきたいものですね。2025/02/02
pantyclub
1
題名と表紙が魅力的で読んだ。ホッと一息付ける内容の本。文字も大きくて、長さも程よい。孤独と孤立の違いやひとり時間の意味が心に残ります。有名な禅の言葉の本来の意味の説明なと、参考になることが多かった。死生観も良かった。孤独の原因となる疎外感は確かにその通りだと思う。家庭での食事の時間の大切さも再認識した。ひとり時間を作る努力と大切にする事が重要。老後の生活設計を考えてみたいと思った。2025/04/30