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内容説明
SF短編、全作品収録の決定版が登場!
2023年、TVドラマ化を機に、藤子・F・不二雄のSF短編シリーズ全110作品+αを単行本全10巻に再編集し、装いも新たに刊行!
「異色SF」シリーズ6冊(第1~6巻)と「少年SF」シリーズ4冊(第7~10巻)に分け、それぞれ概ね発表順に収録します。
第2巻の収録作品は以下の通りです。
<第2巻収録作品(異色SF短編)>
・「権敷無妾付き」
・「ミラクルマン」
・「劇画・オバQ」
・「イヤな イヤな イヤな奴」
・「休日のガンマン」
・「定年退食」
・「箱舟はいっぱい」
・「やすらぎの館」
・「ノスタル爺」
・「コロリころげた木の根っ子」
・「間引き」
*過去に刊行された、既存の『藤子・F・不二雄 SF短編PERFECT版』全8巻とは作品の収録順と巻立てが異なります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
66
全作一度は読んだことのある作品たち。読み返しても、うまいなぁと思う。SF的なアイデアもそうなのだが、そこで描かれる人間たちの心の弱さ。子供の頃への郷愁。藤子・F・不二雄は、子供に向けて夢と冒険の心は失って欲しくないと語っていた。子供の心を失った寂しい大人たちへ投げかけられる痛烈な作品群だと思った。2024/08/12
たらお
21
異色SF短編は、不思議でじわじわと後に引く味わい。再読にも耐えられると思う。ヤマザキマリがTVでも話していたが、社会的経験値、感情的経験値が上がれば上がるほど琴線に触れてくるものが多いのだろうか。ひとつ挙げるとすれば「劇画オバQ」ポップじゃない陰影のあるオバQが大人になった正太たちに会いに来るのだが、正太たちも劇画タッチの働くおじさん。子どもの心をなくしていた正太たちに接し、自分の存在価値を見出せなかったオバQが静かに別れを告げ空に飛んでいく様は小津安二郎の「東京物語」のようだった。2023/06/04
たくや
16
時代を超えて色褪せない面白さ、各短編で余韻を感じ考えさせられる。みんなで読んで感想を言い合いたいような漫画。2024/07/15
かんがく
12
前巻よりさらにブラック。書かれているのは高齢社会であり、仮想現実であり、パパ活である。いくら技術が進歩しようと、人間社会は数十年前のF先生の想像の範囲内ということか。2023/08/13
もとたけ
10
色々なものを読めば読むほどにとてつもないアイデア力に想像力、知識量を感じさせる。それによってストーリー展開更にはオチにリアリティを増してるのだと思う。もっと早く触れておくべきだった。2024/03/09