日経ビジネス人文庫<br> 国富論(下) 国の豊かさの本質と原因についての研究

個数:1
紙書籍版価格
¥1,430
  • 電子書籍
  • Reader

日経ビジネス人文庫
国富論(下) 国の豊かさの本質と原因についての研究

  • ISBN:9784296117567

ファイル: /

内容説明

《アダム・スミス生誕300年》

市場とは、労働とは、豊かさとは――。『国富論』は、経済と社会のしくみ、本質を、わかりやすい例と平易な言葉で解き明かした政治経済学の金字塔です。いまなお多くの方々が必読書として推薦されており、現代への示唆に富む内容といえます。本書は、たとえば日本経済新聞を読むように、日常の言葉に移し替えた画期的翻訳で多くの方から好評を博してきた単行本を文庫化したもの。難渋な翻訳調の文章を前に諦めていた方も、古典中の古典である『国富論』を読む好機です。

下巻は、「第五編 主権者または国の収入」を収録。スミスの国家観が示され、今日の日本における最大の経済問題の一つでもある国の財政――経費や収入、租税、政府債務(公債)などについて触れています。ここで、いわゆる「安価な政府」の議論が展開されます。巻末に、根岸隆東京大学名誉教授による「『国富論』と現代経済学」を掲載しています。

【目次】

第5編 主権者または国の収入
 第1章 主権者または国の経費
  第1節 防衛費
  第2節 司法費
  第3節 公共施設と公共機関の経費
  第4節 主権者の権威を支えるための経費
 第2章 社会の一般財政収入の源泉
  第1節 主権者または国が保有する財源
  第2節 税
 第3章 政府債務

解説 『国富論』と現代経済学 根岸隆(東京大学名誉教授)
索引

目次

第5編 主権者または国の収入
 第1章 主権者または国の経費
  第1節 防衛費
  第2節 司法費
  第3節 公共施設と公共機関の経費
  第4節 主権者の権威を支えるための経費
 第2章 社会の一般財政収入の源泉
  第1節 主権者または国が保有する財源
  第2節 税
 第3章 政府債務

解説 『国富論』と現代経済学 根岸隆(東京大学名誉教授)
索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

singoito2

11
結局、「見えざる手」は中巻の1回だけでした。本巻終わり頃の財政論を読むと当時の英国は戦費の累積による巨大財政赤字で苦しんでいたようで、現代日本の財政赤字肯定論があるように、当時のイギリスでも同様の議論の議論がなされていたようですが、これに対してスミスは反論を加えた上で古代ローマにおけるデノミ(1/24)を例に引いて、その再現の危機に言及していますP367。まぁ、良く分らない部分があったりも多々ありましたが、もっと早く読んどくべきだったな、と思いました。2024/02/20

sab

2
国家の財政運営と税制。 ◆常備軍は強かった。フランス革命の欧州への波及は、ナショナリズムに駆られた市民兵が強かったという評価や、ギリシア対ペルシアは民主主義の勝利だ、とかで、熱意が士気を鼓舞し、職業軍人を破る、という理屈だと思っていたがどうやらそうではないらしい(そもそも上に挙げた二例は、相手が職業軍人ではなく傭兵だったのかどうかもよくは知らないが)。2024/04/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/20831695
  • ご注意事項