内容説明
芸術は、カネだ――
旧態依然とした日本の美術界を、天才ファンドマネージャーが食い荒らす。
圧巻の芸術系経済小説!
日本画最後の巨匠・門馬岳雲の作品が、クリスティーズのオークションで売り飛ばされた。それも、日本では考えられない安値で。これを契機として暴落する日本の美術市場。仕掛け人は天才ファンドマネージャー・江波志帆。彼女の狙いはいったい……?グローバル化が押し寄せる美術市場で、画商たちの戦いが始まる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
そうたそ
33
★★☆☆☆ 美術品の売り買いのあれこれを扱ったエンタメ小説。原田マハさんの美術ものを期待して読むと全くそんなことはない。こういう世界もあるのかという新鮮さは感じたものの、興味がわいたかといえばそういうわけでもなく。美術品への愛着はあるものの、ここまでするかというほどの彼らの考え方は到底理解の境地に及ばない。やっぱりそういう人たちって特殊な存在ではあるんだろう。これなら黒川博行さんの美術もののミステリの方が面白いかなあ。よく調べて書かれているなあという感心はあったけれど。2015/08/07
matsu04
26
日本の旧弊たる美術業界や画壇等をぶち壊そうと目論む訳ありの美人ファンドマネージャー志帆と、画廊経営には全くの素人だった真治との対立の物語。〝芸術系経済小説〟との触込みで、当初は「経済的な成功を収めた人間が高価なアートを買うことがステータスになるという文化が、欧米にはあるが日本にはない」などと思わせぶりな展開を見せていたものの、そういったこととは関係なく最後にギャフンと言わされたのは……、ふうむ、なるほどね。2025/07/16
kiyoboo
21
「さよならベイビー」やテレビドラマなどの作家という印象で読んだらびっくりするぐらい絵画に特化する作品だった。亡き兄から画廊を引き継ぎ、同じ業界のドン的存在のワンマンな父に反発を覚えながらの真治。序盤は静かに物語が進むが徐々に謎の女に振り回されていく。なぜそこまで追いつめられるかわからないので先を読ませる。父との確執も最後に聞ける「子供を嫌う親がどこにいる?」で和解できる。その後、慎重だった真治が派手になり、後は予測がつく展開になる。参考文献の数がすごく一つの作品ができるまでの苦労が分かる。結構楽しめた。2016/04/27
深青
19
美術界も画商の世界も興味深かったというか…すごい特殊な世界だなと思ってしまいました。普段知らない世界を覗けて楽しかったですが、専門用語が多い...そこは取っつきにくかったです。2016/04/13
達ちゃん
15
芸術の世界は理解できない事も多いですが、興味を持って読みました。2026/01/04




