内容説明
「リベラルアーツは、古典を通じて自由な態度で認識能力をきたえ、未知の課題を発見し、学際的な分析を深めたうえで、より良い世界のために行動することを目指します。このような考え方に基づき、本書は古今東西の古典を幅広く紹介しながら、「法」を切り口にしつつ、人間の目指すべき自由とは何かを探求していきます。
古典は過去に書かれたものですが、リベラルアーツにおける古典の探究は、いまだ答えが出ていない最先端の現代的課題に取り組むことにつながっています。このことを意識しつつ、本書は哲学、政治、歴史といった伝統的な学問分野から 始まり、ジェンダー・セクシュアリティ、メディア・コミュニケーションといった現代的な課題に展開していきます。」(「はじめに」より)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
かず
10
9/24から読書開始。入手理由は、折角入学させてもらった法学部の学びが頓挫しかけていたため。一応、行政書士試験に受かっているのだから、憲法、民法のレポートは難なくパスできるものと考えていた。ところが、そうは問屋が卸さない。このままフェードアウトはしたくない、ということで購入した。本書は、法学と他の学問との交錯点から様々な課題が用意されており、グループワークしながら法学を学ぶ意義をつかんでいく、というもの。私は独学者なので、AIに相手してもらいながら考察を進めた。お陰で法学の意義を漸く掴むことができた。2026/10/10
ヤギ郎
9
法学の入門書。法学や法的思考はあらゆる学問分野、社会事象と関わっていることがよくわかる一冊になっている。古典を参照しながら、法学と他分野の接点を探し出し、その作業の中で見えてくる現代的課題を描いている。法学と関連性の高い、哲学や政治学、宗教学、聖書から出発し、教育学や文学、メディア学にも繋げていく。一般向けの本ではないけれど、学問を深めるための手引きとなるような一冊である。文献の引用(抜粋)や参考文献が豊富。2022/04/27
Praesumptio cedit veritati
3
人文社会科学の様々な古典や文献を足ががりに、法学が扱う事象や法学的な考え方の背景、法学の特徴を描出する。法学が様々な学問領域の蓄積の上に成り立っていることを感じ取れる。また、法学以外の人文社会科学の諸領域への関心も喚起される。 文章は読みやすく、また近時の問題や研究にも触れられている上、引かれている文献の文章も端的に表現されかつ重要なところのように思われ、読んでいて飽きなかった。 法学の入門書として良書。2022/05/04
オランジーナ@
1
広く浅く2025/08/14
三日月しずか
1
かつて憧れであったICUの講義が書籍化された本とあり、読まずにはいられずに手に取りました。リベラルアーツというのはICUの教育方針であり、私自身にとってもこういった教育のあり方が善いものであると感じられます。本書は、法学について様々な視点からの検討がされており随所に古典が引用されているのが特徴です。参考文献の記載が豊富にあり、探究課題なども記されています。個人的には文学、教育、言語、倫理、平和と法の章に特に関心を抱いた。古典を読むのは難しくもあったが、実際に原著にあたってみたい作品を見つけることもできた。2023/09/08




