内容説明
論文とはどういう文章か? 論文のモラルとは? 主題の見つけ方、設計と構築の仕方は? 論文を書くこと=技術(アート)として捉えて、この創造的な仕事の基本姿勢から実践方法までを懇切に解説する。卒論や学術論文の本格的な作法を身につけ、知の基礎能力を高められる一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
34
論文の書き方を教えるのが本書の目的(ⅰ頁)。論文をアート=技術として捉える基本構想(ⅴ頁)。論文を書く、頭のはたらきの核心をなすくくり上げとは、経験と知識を組み合わせて、新しい必要に対応すること(10頁)。論文の特質:⑴一人称的な要素を排除する ⑵価値評価を差し控える ⑶情緒的な発言をしない(33頁~)。地域学の難しさは、当事者性でついその地域を思ってよかれと思って提言する傾向にあるのかもしれない。無意識に自分の熟知する地域と比較する視点も持っている気がする。そこで相対化、客観性に難題があると思えてくる。2016/06/12
zoe
16
である・のである・というもの・たとい・かかわらず。今後は、気を付けます。主題の選定について。関心型は広く。前書きは最初に書き、見直す鍵にして、必要に応じ調整。2018/03/10
tieckP(ティークP)
10
著者が書いているように、教員の説明が必要になる本かなと思う。さりとて、実際に授業で使うには、今どきのそれぞれのパートが明示的に分かれている本ではないので使いづらいと思う(同著者の『美学辞典』のように一授業一章というわけにもいかない)。すると、内容は実用が意識されているにもかかわらず、著者がもう一つの狙いとして述べているようにエッセイとして読んだ方が良いかもしれない。優れたエッセイというのは読み手が知っていることについて文字で突きつけて、何も教えないものだと思うし、本書は教員にとってまさにそうした本。2022/10/15
たっこ。
5
論文を書こうとする人にとって最高にためになる本だ。主題の探し方、モラル、文章論など参考にならないところがない。もっと早く読んでおけばよかった。2017/04/29
たけぞう
5
美学研究者として傑出した著者による論文執筆術。単なる論文執筆指南を超えて、何かを理解することや創造することがいったいどういう体験なのかという問題についての思索の書でもある、実に稀有な本。すでにこの種の「作法」をある程度学んだ人にとっても、思わぬ発見があると思われる。おすすめ。2014/08/23
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