内容説明
幻のビストロ「つくし」は、猫を思わせるギャルソンとシロクマのようなコックが、抜群においしい料理で迎えてくれる。キッチンカーの赴くままに店を開く「つくし」だが、いつも芸術のある場所に現れる。ピアノの演奏が聞こえる野外劇場、絵画が飾られたマルシェ、映画が上映されている砂浜……。 おいしい料理と素敵な芸術は最高のマリアージュ。弱った心と体を満たしてくれるので、夢のようなひと時を楽しんでお帰り下さい。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
257
兄弟で営業するキッチンカーの“ビストロつくし”。兄の恩人を探し旅に出る。芸術のある場所に現れるつくし。テントから内装、開催してる芸術、料理以外でも楽しめる。いや、癒やされるのか。俺の中では、カタカナばかりのフランス料理は呪文料理。よくわからん名の料理ばかり(笑)。料理の説明と描写。うむ、間違いなく美味しそうだ。ちなみに、つくしのポーズをやってみた。うっ!こ、腰が…。痛いじゃないか。腰が痛い俺には、つくしのポーズは無理だあ(泣)。もし、ビストロつくしが近くに来ていたら、自然と足が運ぶこと間違いなしだね。2023/05/16
ちょろこ
126
だらけの一冊。美味しそうな食だらけ。素敵な芸術だらけ。ツンと沁みる言葉だらけ。そんな、〇〇だらけで満ち溢れたストーリーはキッチンカーで移動する期間限定のビストロ「つくし」が悩める子羊たちをいざない、食で言葉で癒してくれる。食×癒しは定番だけれど、こちらは一夜の夢のような、夢心地が一つの隠し味。そして食だけじゃなく文化や芸術も心満たすもの、というのが新鮮だった。芸術を本に置き換えてみるとストンと腑に落ちる。共感し、感動することが心の栄養になる。美味しい一皿で心は満ちる。心を労ってこその自分だと改めて思う。2023/07/28
モルク
104
猫のようなギャルソンと白熊のようなシェフが営むキッチン「つくし」。支援してくれた翁を探し、テントとキッチンカーで各地を移動する。このイルミネーションに飾られたくすんだ水色と生成り色の縞のサーカステントという感じでもうワクワクする。必ず芸術のあるところに出現しコラボする。悩める人にスペシャリテを提供し心とお腹だけでなく満ち足りた時間を提供する。いいなあ、こんなビストロ、行ってみたい。2024/06/16
machi☺︎︎゛
103
まず装丁に惹かれて手にとった本。マダム・ウイが亡くなって約束を果たす為、翁を全国探す兄弟。2人でキッチンカーをしながら翁の事を知っている人を巡りその土地の美味しいものを提供していく。食べ物を通して人を幸せにしてその姿を見て兄弟も喜ぶ。聞いたこともない食べ物も出てくるが文字を読むだけでおいしさが伝わり食べてみたくなるものばかり。隙だらけの店主、好きだらけのレシピ。本日のスペシャリテ食べてみたい🍴2023/07/12
ままこ
86
私のためにつくられる特別な一品。心も満たされるスペシャリテ。落ち着く空間で芸術も一緒に楽しめる、なんて贅沢な時間。想像するだけでもうっとりする。こんな素敵な旅するビストロがやって来たら是非行ってみたいな。タルトタタンおいしそう♡つくしのポーズを私も早速やってみた。両手をグ〜ンと伸ばしゆらゆら、気持ちいいなぁ。恩送り。人の優しさにふれ憂いが晴れる、おいしい物語。2023/05/21
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