内容説明
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日本で創出された漢字である国字について、日本・中国・韓国などの資料を渉猟し、その原初の姿や歴史的な展開の実態を地域・社会・個人という観点を加え、初めて体系的に明らかにした画期的な書。巻末に詳細な索引(46頁)。
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感想・レビュー
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へくとぱすかる
30
日本製の漢字「国字」について、古代からコンピュータまで、膨大な資料に当たり、綿密な考察を加えた、研究の最前線と言える本。発生の背景から始まり、変化・派生の過程を明らかにしていく。地名・人名のみならず、江戸時代の医学、明治の気象研究にまで資料探索の手が伸びていることに驚く。ラストはコンピュータに使用されている文字の出所についての徹底した探求だが、これによっても根拠の明らかでない「幽霊文字」がただ一字残ったところで、この浩瀚な本は終わる。さて、どなたかその「彁」という謎の字について、探求しませんか?2014/07/06