ティラノサウルス解体新書

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ティラノサウルス解体新書

  • 著者名:小林快次【著】
  • 価格 ¥1,705(本体¥1,550)
  • 講談社(2023/03発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065313152

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内容説明

ティラノサウルスと小林快次博士という訴求力満点の最強タッグが贈る、知的好奇心にこたえる一冊!
これまで二十数種が見つかっているティラノサウルスの仲間。しかし、その全貌は複雑で、全体を解説している本や図鑑はありませんでした。
本書は、これまでに発見されたティラノサウルス類のすべてを体系的に解説。ティラノサウルスは最も研究されている恐竜ではありますが、まだまだわからないことが多いのが実際のところです。たとえば「ティラノサウルスには羽毛は生えていたのか?」という一般的な問いにさえ、まだ確定した問いはないのです。
一方で、ティラノサウルスの仲間は、北極に近いアラスカや日本にも生息していたことが分かっています。新たな発見があるたびに新しいことがわかり、そしてまた新たな謎が出てくるのがティラノサウルス研究なのです。
本書では、第一部「ティラノ軍団の現在」で、ティラノサウルス類全種についての最新研究を紹介。第二部では、ティラノサウルスの特徴や生態について解説していきます。ティラノサウルスという一つのグループを扱ったものとしては、圧倒的な情報量を誇る本書では、ティラノサウルスだけでなく、恐竜研究の最新の歩みをつぶさに辿ることができます。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mae.dat

259
古生物の中でも恐竜。恐竜の中でも🦖ですもんね。ティラノサウルス類は人気と共に、産出された化石も多いです。儂も企画展等で見ましたよ。また盛んに研究されている恐竜でもあり、そのほぼ現時点の最新研究結果が盛り込まれた本書は、その全容を総浚いするのにもってこいですね。ティラノサウルス・レックスは白亜紀に王者として君臨していたイメージが強いですが、ずっといた訳ではなく末期、中生代の1%位の期間だけ存在していたのですね。ちょっと意外。それに気候区分もまたがる様な広い範囲で棲息していたのよ。他にも気になる事が目白押し。2023/06/18

Die-Go

60
図書館本。北大の恐竜教授小林快次さんによる、ティラノサウルスを徹底的に解説したもの。変に複雑にせず、読みやすいし、何より恐竜愛に溢れている。恐竜好きの親戚の子に薦めてみようかな。★★★★☆2023/09/24

AICHAN

40
図書館本。ティラノサウルスは18種もいる。その代表はティラノサウルス・レックスである。と、ここまでは「なるほど」と感心して読んだが、その後は読めば読むほど頭が混乱して何が何だかよくわからなかった。なぜなら、18種もいるティラノサウルスの中で「ティラノサウルス」と名の付くのはレックスだけで、あとは初耳の難しい名前ばかりで、それらについての説明も学術的すぎてよくわからなかったからだ。でも、「ティラノサウルス・レックス」という名の意味を知れたのは収穫。2023/07/02

たまきら

36
小林先生の新著、ティラノサウルス(とその親戚一同)本です。まず一言言わせてください。無茶苦茶面白かった!古生物学者たちが骨から新しい発見をしていく観察力にはただただ感動です。次なる化石発見が新説を産んでいくー科学という学問において不変がないという事実がこれほどわかりやすい分野はないと思います。恐竜をしっかり勉強してから10年ほど経っているのでいろいろ情報が止まってる部分を楽しくおさらいしました。今回はCTスキャンを駆使した解剖学部分が特に面白かったです。三半規管については渡り鳥も学びたいな。2023/09/19

Toshi

22
「日経新聞目利きが選ぶ3冊」。タイトルどおり、ティラノサウルス研究の現在地から、羽毛は生えていたのか生えていなかったのか、何を食べていたのか、どれぐらいの早さで走れたのか、その寿命は、と縦横無尽に解体する。化石に残った歯形から噛む力や、骨の形状や大きさから、走力を割り出すプロセスは、とても分かりやすく腑に落ちる。ぱっと見、この種の本にしてはビジュアルに乏しいが、文章だけでもとてもカラフル、多分子供でも楽しめる良著。2023/05/22

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