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内容説明
「あす死ぬとわかっていても、するのが養生」。世界は疫病や戦争など心萎える日々の連続で、ふだんの健康などどうでもいいような気もふとしてくる。それでも耐用年数の過ぎたこの貧弱な体を、なんとか維持していかねばならないのだ――。長年、「体が発する信号=身体語」に耳を傾け、不具合を治めてきた〝体感派〟作家によるフリースタイル養生論。「歩行は10本の足指をフルに使って」「誤嚥を防ぐ嚥下のコツ」「ボケの始まりは〝見る、聞く、触る〟の遮断から」…齢90を越えて進化し続ける、心と体の整え方。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あきひと
4
好奇心旺盛なのは90歳になっても変わらないようです。この手のエッセイは書籍化されると読むようにしていますが、これまで読んだことの無い実践項目があり、ご自身の経験に基づいて書かれているだけに説得力もあって、早速やってみるのだけど、自分は続かないかな。嚥下、つまり飲み込むことなんて意識したことなかったけど、誤嚥性肺炎で亡くなる方が多いのも事実。次も出たら読みます。ライフワーク青春の門の完結編のほうもお願いします。2024/02/20
なかすぎこう
3
五木氏の人生論、養生論は、実感に基づいているので説得力がある。とくに、超高齢者社会の到来のところはまさに真に迫っている。しかし、五木氏のような人に対して、「老人は、子供孫に囲まれて幸せに暮らすのが一番だ」などと意見を言う者かいるとは驚いた。また、「70歳まで生きていたいとは思わない」などと言う若者がいることも。今回は耳の養生の話、指で耳をふさいでポン、とはずし鼓膜を振動させるというのが個人的にとても役立つ気がしている。2023/09/08
老齢症状進行中
2
新人類ならぬ「新老人」。そして「遊行期」だから遊びましょう。参考になりました。2023/10/08
神谷孝信
2
著者のいつ読んでも面白いと思う内容に、また関心が高まった。32023/07/01
bmal
0
p.145「私はこの世代を「新人類」と同じように、「新老人」と呼ぶ」 "老人"という響きはたしかに弱者のイメージが強すぎる。 直前に読んだヘミングウェイの『老人と海』の感想にも"イメージと違った"的なのもちらほらと見ました。2023/09/18