内容説明
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広場とはどういうものなのか。東欧の広場を皮切りにヨーロッパ各地、東アジアにおよぶ実測調査を通して、都市の広場の歴史的成立ちをその時代、国家から読み解く新しい広場論である。都市・広場の調査図面、スケッチ・写真を使うことにより、あたかもその広場にいるかのような空間体験ができる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
旅するランナー
55
様々な広場的空間と成立ちが興味深い。マドリードから谷中夕焼けだんだんまで。広場スケッチが、行った所は思い出を呼び覚まし、まだ見ぬ所は旅へ誘います。プラハ/ヴァーツラフ広場の激動の歴史、スロバキアの車道間街路型も語られます。2017/08/04
林克也
5
広場って何だろう。人類の歴史・文化・思想の形成、そして今後も人類が継続していくために、どちら側に立つ人にとっても必要な施設、場所、装置なのだろう。この本では実地調査で寸法を計測しているが、それだけでなく、光・日照・影の効果とか、風の流れる方向や匂い、音などについての調査と評価もあると面白いと思う。こういう学術調査は、やっている人が一番面白く、こちら側(読む人)にとっては、一枚ベールがあり満足感や理解度にモヤモヤ感を抱くが、ものの見方の参考、そして刺激となるため、これからもいろいろな分野の本を見ていきたい。2019/07/23
chang_ume
5
最近ちょっと流行の広場論。共通の論点は「広場空間」に加えて、非定型の「広場的空間」を大きく扱うことでしょうか。本書でも「街路型」と分類される集合空間を抽出することで、日本の事例(浅草仲見世など)も広場論の範疇で語っています。これはなかなかまち歩きの補助線になり得ますね。都市のどんな空間で、群れの活動=出来事が行われているか。あるいは活動によって、都市のどこが広場として実体化されるのか。つまりは、都市の「ふくらみ」をどこに見つけるというか。広場探しのゲームといった感も。歩きながら考えてみたいことです。2017/12/13
摂津の鰻。
4
課題の参考になりました。スケッチが好きで何回も読み返しました。2019/12/05
八
3
街路を思いっきり広場空間にしちゃうスロバキア人に驚き。2017/07/09
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