ファミ通文庫 自作3Dモデルを売るためにサキュバスメイドVtuberになってみた

著者名：下垣【著者】/姫咲ゆずる【イラスト】

KADOKAWA（2023/03発売）

• ISBN：9784047373761

内容説明

高校生の賀藤琥珀は悩んでいた。自作した美少女3Dモデルのダウンロード数が全く伸びないのだ。どうすればコネも実績もない自分3Dモデルの存在を知ってもらえるのか……。そんな風に頭を抱えていた琥珀はある日、CG制作の師匠から「その素材使ってVTuberになれば？」とアドバイスを受ける。さらには配信用の機材まで揃ってしまい、気づけば琥珀はバーチャルサキュバスメイドのショコラとしてデビューしていた！　しかし3Dモデルはほとんど売れないまま、なぜかショコラだけがあっという間に人気になってしまって――!?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[よっち]

自作した美少女3Dモデルのダウンロード数が全く伸びず悩む高校生・賀藤琥珀。頭を抱えていた琥珀がCG制作の師匠から「その素材使ってVTuberになれば?」とアドバイスを受けるVtuber小説。配信用の機材まで揃ってしまい、バーチャルサキュバスメイドのショコラとしてデビューした琥珀。料理したりゲーム実況したり、ペット紹介動画がまさかの反響で、あっという間に人気者になるのに、肝心の3Dモデルはほとんど売れない展開には苦笑いでしたけど、調子に乗りやすい姉に絡まれながら、いろいろ繋がりもできてきた今後が楽しみです。

2023/03/29

[わたー]

★★★★☆自作の3Dモデルを売るために、自らがその3Dモデルを使ったVtuverとしてデビューすることにした主人公を描くVtuverモノ。最近流行っている題材なので先行作品を何作か読んでいるが、3Dクリエイターを主人公にしたのは初めてだったので、興味深く読ませてもらった。肝心の3Dモデルは全く売れていないのに、バズったことで配信者としては着実に実績を積んでしまっているのには流石に笑った。また、なまじ物理エンジンを手に入れる機会があったせいで、料理やドライブによって物理的に炎上を繰り返すというのもよかった。

2023/05/03

[サキイカスルメ]

すぐに炎上（物理）させてしまうショコラちゃんが面白かった！自分で作ったモデルでそれを販売する目的でVtuberをする、あとは配信より動画メインの3DVtuberということで、今まで読んできた作品とまた違った面白さがありました。男子高校生が、地声で美少女「サキュバスメイド」になるというのもね。うっかりハプニングと彼自身の思い切りの良さが功を奏し、有名になっていくのも面白かったです。。物語としては大きな事件はなく（やらかしはあり）、琥珀のショコラとしての日常コメディという印象でしたね。続きも読みたいです。

2023/04/08

[真白優樹]

自作3Dモデルを売りたい少年が、師匠の助言に基づきそのモデルでVの者としてデビューし始まる物語。―――広いようで小さな世界、その中で広がる人の縁。　デザイナーという目標があるからこそVに全力投球をせず、それが逆に一つ一つのコメディの面白さを高めている物語であり、実は意外な所で繋がっている人の縁に気付かぬままに進行する事で、秘かな広がりが心に面白さを齎してくれる物語である。少年は知らぬ、実は顔も知らぬ者達が自分のすぐ側に居る事に。広がり続ける人の輪の中、いつかそれに気づくのか。 次巻も勿論楽しみである。

2023/04/02

[らいおねる]

Vtuberを題材としたラノベも増えてますね。知らない人の為に説明が多い分、知ってる人からしたらちょっとテンポが良くなかったですがそれでもテーマをどんどんと気前よく使って１冊に詰め込んだ感じで勢いを感じました。関係性が仕方ないんですが偶然のオンパレードでちょっとやりすぎ間は否めなかったですけどね。

2025/01/26