内容説明
企業が本気で教育に取り組んだら見えてきた
日本の教育の現状・課題と、
教育の在り方を変える方法とは何か?
三菱グループの創業150周年記念事業として設立された
「一般財団法人 三菱みらい育成財団」。
助成の対象を15歳から20歳までと定め、
公立・私立高校の授業プログラムをはじめ、
NPO、企業などが行う教育プログラム、
大学で行う教養教育、教員の養成まで、
幅広く支援を行っている。
財団のコンセプトは「心のエンジンを駆動させる」。
若者が自ら主体的に考え、動くための力を身につけられるようなプログラムを採択し、助成している。
心のエンジンが駆動している人が増えれば、将来の日本はもっと活力に満ち、新しい産業が生まれてくるだろう。
ゴールまでの道のりは長いが、助成先と真摯に向き合い、教育現場に一つずつ変化を起こしていくことで、教育改革を実現しようとしているのだ。
本書は、三菱みらい育成財団の取り組みや調査から見えてきた、
日本の教育の現状・課題を整理し、新しい教育の在り方を紹介する1冊だ。
なぜ、三菱グループが150年の歴史の中で初めて教育助成を行うことになったのか。
なぜ、15歳から20歳までの世代にフォーカスをあてているのか。
三菱みらい育成財団の取り組みの実態と展望を明らかにしながら、
日本の教育を変えるために、企業・教育関係者・保護者ができること、すべきことをお伝えする。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジョルジオ鈴木
1
★★ 主体的に行動するリーダーを産む教育!素晴らしい! 主体性、自分ごとで想像する力が教育におけるイノベーションの源泉だろう。2023/11/21
tt
1
「心のエンジンを駆動させる」 大事なことだと思った。2023/11/19
染チカ
0
三菱グループの財団が、教育の大きな流れを変革しようとしている取り組みの紹介。今までも細々と教育に関わる仕事をしてきたが、せいぜい学校の先生個人や生徒個人の意識が変えられたらいい方、だった。やはり知名度による信頼感って強いんだなあ…社会を大きく変えたいなら、社会的影響力のある組織が、莫大な資金力とマンパワーで、働きかけるしかないのかしら、とひとつの気づきを得た。今時の高校生がどんな子たちなのか、現状を知るという意味でも非常に役に立った。2025/03/23
フルカ
0
研究と探究は違う。探究は必ずしも成果を出さなくても良い。探究の英訳はAcademic Inquiry on Scienceつまり尋ねること。 現状を直視することが探究プログラムの成功のための大事な要素2024/09/28
ZOZO
0
助成金という制度自体知らなかった。 教育にかける考え方には共感出来た。2024/06/06