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内容説明
ベストセラー『限りある時間の使い方』著者の話題書!現代における最高の知性にしてスキルである「ネガティブ思考」の活かし方を、数多の研究や事例を基に解説する。『解毒剤』を改題復刊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Apple
35
幸福を求めようとするほど、幸せになることが難しくなっていく。不幸や理不尽、災いといった事象は、自分の受け取り方によって最悪なものではなくなっていく。自己啓発本などで大きなシェアを占めるような、ポジティブ思考への信奉に異を唱え、ありもしない未来への不安を捨て去り、あるがままの現在を受け入れることについて説かれた本でした。どこかの文脈で「どんな時代にも人々は、自分たちの時代が最悪のときであると思い込んでいる」みたいな指摘があり、面白くて印象に残りました。「ゴールを設けない」も確かに良さそうだと思いました。2024/02/14
菫子
14
シロクマのお話はそのとおりだと思いました。確かにネガティブ思考は自己防衛本能だから、逃れられないものだけど、でも、ネガティブな気持ちをそのままいつまでも味わって過ごしていたら前に進むのに時間がかかりますし、ポジティブ思考が効率的な時もあるので、ポジティブ思考が良くないなどと一概には言えないと思いました。ただ、現在、ポジティブが良いと言う本が溢れているので、反対の側面を書いた本としての価値は大きいと思います。その意味で面白かった!2023/05/04
ブック
10
書いてある内容には深く共感しつつ、言葉の解釈は最後まで腑に落ちなかった。私は現実を受け入れ、不確実さを楽しむ姿勢を「ポジティブ」だと捉えるからだ。著者がポジティブと定義するのは、困難さの存在を認めない姿勢を指すようだ。アメリカ人にはそのような人が多いのかもしれないが、日本が抱えているのは真逆の問題なのだ。筆者は結局のところネガティブを幸福に転化する方法、つまりネガティブのリフレームを語っているが、日本には決して解釈を変えないネガティブが課題だと思っている。その一方で、まぁどうでもいいことだとも思っている。2023/10/26
チェリ
9
書いていることはどれも重要だと思うし、納得できるものが多い。ただし、それを「ネガティブ思考」と表現するのは無理があると感じた。主張をまとめると、現実的に対処可能な問題は対処しつつも、対処不可能な問題(例えば人はいずれ死ぬなど)は、思考を未来から現在に引き戻す事で意識から取り除くということだろうか。今、現在、この瞬間、に悩みが無いのであれば、悩む必要はない。分かるが、それはネガティブ思考よりも「現在思考」などと表現した方が近いと思う。またポジティブ思考を目の敵にする必要もないと思う。2023/07/01
カズユキ
8
タイトルに惹かれて読みました📖 ややもすれば、ポジティブ思考ゴリ押しになりかねない一部の風潮に一石を投じる内容になってます。 しかしさすがは「限りある時間の使い方」の著者さん、鋭い切り口で展開される自身の旅を踏まえての理論には説得力がありました。 ネガティブ思考を排除するのではなく、共存していくような考え方には共感します。 私自身もそうですが、ネガティブな考えが浮かびやすい方には是非読んでいただきたいですね。2024/11/01