内容説明
お地蔵さん、お稲荷さん、七福神、エエジャナイカ――民衆の関心と欲求によって爆発的に流行し、不要になれば棄てられ廃れていった「はやり神」。多様な事例からその特徴を解明し、背景にある日本人の心理や宗教意識にも迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぷほは
7
疱瘡神や禍からの防衛として霊験あらたかな存在を求め、さらには用済みとなれば祀り棄てる、という一連の流れはとても「日本的」と括ってしまいたくなるのだが、いくつか注意点が必要だろう。最高神のいない多神教的世界観は日本社会以外でも多く見られるし、疫病が流行する都市の中での俗信もそれほど珍しくないはずだ。おそらく注目すべきは近世の江戸期におけるメディアの発達で、狂歌や出版による文字と図像の拡大がそれ以前の習俗との違いと同時に、それ以後のマスメディアを介して流通する人面犬などの都市伝説との共通性を示すのではないか。2025/02/05




