内容説明
病弱な七海は、ずっと幼馴染の幹太に支えられてきた。だけどいつしか幹太といると、自分が弱い人間だと思い知らされるようで、息苦しくなっていき――。そんな中、七海の前に現れたのは、同じように病に苦しんだ過去のある卓だった。沢山のことを病気のために諦めてきた七海に「もし明日死ぬとしたら、それでも諦める?」と、卓が背中を押してくれて・・・。七海は徐々に新しいことに挑戦するようになるが、その矢先、体調を崩し倒れてしまい――。七海の隠された想いに、ラスト涙が止まらない、青春感動作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
木立花音
6
君が明日、この世界から消える前に」の続編、もしくはスピンオフとなる七海視点での物語です。 前作を読んでいると、結末を知っているがゆえに驚きが少なくなってしまうかと思うのですが、あの物語の裏で七海はそんなことを考えていたのだ、と楽しむことができるある意味ファンアイテムのような作品なのかも。 とはいえ、前作を読まずにこちらだけ読んでも充分に楽しめる構成になっていると思います。 物語は、全体に淡々とした進みではあるのですが、ぜひ最後まで読み切って欲しいと思います。2023/11/19
かける
3
身体が弱く、幼馴染に色々助けてもらっていた主人公。挑戦してみたいと思っても、「無理だ」の1言で諦めいた。その度に溜まっていく澱。そこに現れたのが…。主人公を思うのは同じでもスタンスが違うとね2024/04/14
卯月ゆう
3
ゆずの微炭酸がなぜかイメージされた、七海の感情が溢れた作品。 爽やかな導入のまま進むのかと思いきや、ところどころ心が震えてしまいました😊2023/03/31
柚子胡椒
2
恋愛小説を僕はあまり見ないのですが前作は僕のとてもお気に入りで 別のストーリーが出たと聞いた時はとても喜びました。 前作であまり心情を描写されていなかったキャラクターが 中心として書かれていたため、再びとても感動できました。 此見えこさんの小説もっと読みたい。2023/10/12
shouji_yoei
1
純愛は最大の癒やし、はっきりわかんだね。根拠のある否定よりも根拠のない応援の方がよっぽど励みになる。やっぱ応援って大事よ。2023/06/13