内容説明
島本理生さん推薦!
「科学が照らすものは、この世界に降りそそぐ美しい奇跡なのだ。」
――真夜中の科学講座、第2幕のはじまりです。
・月のおもて側にだけある海
・土星の環から霧雨が降る
・この世界はシミュレーションなのか?
・青年科学者の命を奪ったデーモンコア(魔物の心臓)
・逆張り・冷笑派は強者の勝利を後押しする?
・砂漠に広がる「妖精の環」のひみつ
・ヒマラヤを渡るツルが巻き起こした小さな奇跡
『銀河の片隅で科学夜話』で寺田寅彦賞受賞!
理論物理学者とっておきの20話。
「もしこの書が、読者諸氏の異時空の旅のよきお供となるならば、それは筆者欣快の至りである」
――著者
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
117
「銀河の片隅で科学夜話」に続く同じ著者による続編で、前作と同様に楽しめました。今回は4つの分野(「天体」「極微」「街」「生命」)での話で文科系の私でもかなり理解して楽しめました。実際の内容としてはかなり高度なのでしょうが解説の仕方が上手で分かったような気にさせてくれます。このような分野では「ブルーバックス」を読んでいるのですが、それよりも楽しくわかりやすいと感じて手元に置いておきたい本です。2025/04/10
☆よいこ
95
理論物理学教授が書いたコラム。小論文的で教科書に載ってそう。高尚で科学的な文章、それでいてユーモアがあり名文▽①天体②極微③街④生命のテーマに分けられた15の話。添えられた図版も魅力的▽今は存在しない金星の月ネイト。土星の環から降り注ぐ霧雨。「我シュミレートす、故に我あり」デーモンコアやばい。20億年前の天然原子炉。帝国滅亡方程式。多数決民主主義の健全な運営。バックランド司祭はなんでも口に入れる人。アネハヅルのヒマラヤ山脈越え▽好みでした。2023.2刊2023/05/27
中玉ケビン砂糖
77
悲劇的蛮行から名指された重力の謎。あらゆるものを食した奇癖から、聖痕のカラクリを暴いた司祭。一歩間違えば、今頃アメリカの僻地に負の遺産が出来ていたかもしれない狂った実験室。精霊の環とシロアリの巨大帝国。ある日家を訪れたツルの一家に霊感を得た男。それらを実は、すべて無数の場所で再現しているのかもしれない多元宇宙論……。ともすればトンデモ科学列伝になってしまうエピソードを詩的に彩っているのが、科学者としての視座から紡がれる優雅なレトリック、そして美しい装丁と装画の妙。2023/09/02
やいっち
72
同じ著者による『銀河の片隅で科学夜話』に引き続いて読んだ。一般向けサイエンス本は大好物。前者は「真夜中の科学講座、第2幕」であり、副題として「不在の月とブラックホール、魔物の心臓から最初の詩までの物語」とある。2023/04/20
クリママ
49
「銀河の片隅で…」の続編になる、20話の科学夜話。1話1話は数ページ。ブラックホールという名前の由来、プルトニウムの塊の入ったデーモンコアの事件、過去の科学者たちの功績、科学とは関係のない出来事も数字で表すことなど多岐に亘り、興味深い話ばかりだが、私には理解が難しいものもあった。最終話は、ヒマラヤ越えの渡りをするアネハヅルの話だが、その編隊から啓示を受けたカルカッタの少年の宗教の紹介で終わったのが、とても残念だった。2023/09/03
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