内容説明
地を這う芋虫と宙を舞う蝶は、どんなに形態が異なっていても同じ生きものである。こうした昆虫の変態と同様、あらゆる生きものの身体は「ただ一つの同じ生」が入り込む、一時的で過渡的な形態なのだ。いま世界で注目を集める哲学者コッチャによる、生物種、土地、世代を超えたメタモルフォーゼの思考。
目次
はじめに
生の連続性
わたしたちのうちにあるさまざまな形態
I 誕生=出産
あらゆる自分は忘却である
ただ一つの同じ生
誕生と自然
宇宙規模の双児出生
出産あるいは生の移住
神々の謝肉祭
地球の言葉(パロール)
運命としてのメタモルフォーゼ
世界の鏡
II 繭
変様(トランスフォーメーション)
昆虫
あらゆる生きものはキメラである
生まれたあとの卵
若返り
技術についての新たな考え
植物のメタモルフォーゼ
世界の繭
III 再受肉
食事とメタモルフォーゼ
食べられること
自己の転生と再受肉
遺伝学と再受肉
種の影
IV 移住
惑星規模の移住
乗り物の理論
大いなる方舟
みんな家にいる
家庭内でのノンヒューマンの生
侵入
V 連関(アソシエーションズ)
多種(マルチスピーシーズ)の都市
種をまたいだ(インタースペシフィック)建築
わたしたちの精神はつねに他の種の身体のうちにある
現代の自然
おわりに
惑星規模の知
未来
参考文献案内
謝辞
訳者あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ショア
23
うんと哲学。イタリアンなフランス哲学者。蝶が芋虫からメタモルフォーゼするように、あらゆる生物は食べられることにより個体を超越して肉体を乗り換えている。著者は再受肉と表す。繭はメタモルフォーゼのための生きる技術である。耕作も人類が生きるための技術であり都市も同様である。ならば自然と人工の対立では自然が有害となる。生き物は他の生き物の乗り物である。拡大すると地球もまた生き物の乗り物であり生き物の漂流である。そして未来とは惑星がメタモルフォーゼするための繭である。訳者あとがきを読んでやっと意味が理解できた。2024/11/03
清水聖
1
存在の数だけ存在する認識世界の疎通について。ブラックボックスを介する祈りに似た交信としてしか成立しないのだと思ってたのが、食い食われ、住み住まわれなんて一大事じゃなくても見聞きしたりされたりするだけの関係性だけでも、同化と異化みたいなプロセスが否応なく生じてくるから、パラレルな位置にいるように見える血縁のない他者でも「精神」は、この本の言葉で「生」は、いつでもどこでもどうやってでも絶えず互いに出し入れしながら絡め合わせながらそれぞれが新しいものを生み出し、新しいものとして生まれる。それがリアルでエロス。2023/12/18
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