内容説明
女医ロティの代診の医師が撲殺された。通りすがりの犯行でなければ、最近救急病院で死亡した妊婦の夫がギャングを雇いうらみを晴らそうとしたのか。わたしはその線を洗おうとするが、今度はロティの診療所がデモ隊に襲われる。錯綜する事件の向こうには何が? 女探偵ヴィクの苦くハードな闘いを描く第四作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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24
無性にヴィクが読みたくなり手に取りました。今書店に行っても初期の作品はほとんど売ってないんですね。本作はちょうど今の季節と同様、夏本番で物語の世界にどっぷりとハマれました。本作の舞台は80年代後半なので、なつメロ気分であの頃のシカゴにタイムスリップさせてくれます。この時代には携帯とかはないけど、それほど技術革新系のギャップを感じることなく楽しめました。データの検索のくだりでは、この頃からデータセキュリティーの基本ルールは変わってないこともちょっとした驚きで、そんな所にも作者の取材力の確かさが感じられます。2017/07/22
寧々子
16
ヴィクは勇敢なのか無鉄砲なのか、いつも危険な目に遭うとわかっていても飛び込んでいくのでヒヤヒヤする! 今回も案の定な結果になるのですが、そんなヴィクに何かと世話を焼き力になろうとする好人物が♪ ヴィクをクッキーちゃんと呼ぶ、ミスタ・コントレーラスは70代なのに、けっこうやらかしてくれるので、やっぱりヒヤヒヤさせられた! ヴィクにとっては少ない手がかりですが、読み手にとっては的が絞られているので、犯人や真相はだいたい予想ができてしまうけど、ヴィクが危険な目に遭いながらも事件を追う様子は読み応えがありました!2017/07/23
Masa
11
読了。無性にV・Iに会いたくなって。3作目からだいぶ間を空けて読んだけれど相変わらず面白い。というか、巻を増すごとに面白くなってくる! それは多分、V・Iと過ごす時間が長くなってきたからなんだろうなぁ、と。ロティの印象が少し変わったり、新しいキャラクタの登場だったり、楽しい4作目でした。2019/10/25
練りようかん
9
第4作。主人公の名前のついた赤子は亡くなり16才の母親も危篤状態。かかりつけ医とは違う緊急受診のハードルに、肌の色も関わるのか厳しいスタートだ。事件調査に意欲がわかず悪夢まで見て、家族という因縁と名前のコンプレックスをじくじくと感じる前半で、どう考えても怪しい男と関係してしまうし精彩を欠くが、3分の2過ぎるとめりめりしてくるのが面白かった。今作は探偵というより弁護士の印象が勝ち、確証のこだわりぶりに引き込まれた。産婦人科経営の難しさもだが、中絶賛成反対運動の激しさが上乗せになる特殊さが興味深かった。2025/01/14
有沢翔治@文芸同人誌配布中
5
V・I・ウォーショースキーと女医、ロティは旧友である。彼女の病院に勤める看護婦の妹、コンスエロがチンピラと結婚してしまったのである。夫を面接会場まで送るため、コンスエロと面接会場へ向かうときに、コンスエロは急に産気づいてしまったのだ、仕方なく第五フレンドシップ病院に行くが、母子ともに病死してしまう。 数日後、コンスエロを診察した医師が撲殺される。通りすがりの犯行か? それとも夫が恨みを晴らしたのか?https://shoji-arisawa.blog.jp/archives/51360837.html2012/08/22
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