内容説明
河野太郎氏、推薦! 「現在の国際秩序に中国共産党がどのように挑戦しようとしているのか、その陰に強烈な光をあてる一冊」 マイク・ポンペオ元CIA長官、米国国務長官「イアン・イーストンの『The Final Struggle: Inside Chinas Global Strategy』は、自由の将来を心配する者なら誰もが読むべきものである。それは、中国共産党がもつ世界支配への抑えきれない野望に関する説得力のある詳細な研究である」 著者イアン・イーストン氏は「プロジェクト2049研究所」の上級研究員。『China 2049』(マイケル・ピルズベリー著)で天下に知られた「過去100年に及ぶ屈辱に復讐すべく、中国共産党革命100周年に当たる2049年までに、世界の経済・軍事・政治のリーダーの地位をアメリカから奪取する」習近平政権の戦略分析に携わる。中国語で書かれた公開情報を調査する、対中研究のスペシャリストだ。巷間、習近平主席の個人的野望と見られている中国の「2049」覇権戦略。だがこのプロジェクトは、マルクスが果たせず、ソ連が失敗した「民主主義と資本主義を破壊し、国際共産主義を完成する」という歴史的プログラムを忠実に実行するものだった。人民解放軍の内部資料を入手、異常な軍備拡大の「目的」を暴く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
バルジ
2
ジョージ・オーウェル『1984年』を彷彿とさせるディストピアが目前に迫る感覚に襲われる衝撃の書。習近平の唱える「人類運命共同体」は自由民主主義を否認し、中国共産党の「中国モデル」なる独裁体制の普及であることがよくわかる内容である。「敵」の資本主義を活用し西側を篭絡する姿は古代中国の兵法そのものだが、デジタルが組み合わさることにより、より一層陰鬱な色彩を帯びる。中国共産党体制そのものの否認する本書の末尾は中々の衝撃を読者に与える。また本書冒頭の推薦文は共和党系論者が多い。「もしトラ」の予習にもなるだろう。2024/04/14