マッドマックス 怒りのデス・ロード 口述記録集 血と汗と鉄にまみれた完成までのデス・ロード

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マッドマックス 怒りのデス・ロード 口述記録集 血と汗と鉄にまみれた完成までのデス・ロード

  • 著者名:カイル・ブキャナン【著】/有澤真庭【翻訳】
  • 価格 ¥3,300(本体¥3,000)
  • 竹書房(2023/03発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 900pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784801934443

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内容説明

総勢130名の〝証言〟によって炙りだれる衝撃の製作の裏側!
アカデミー賞6部門受賞、史上最高のアクション映画と讃えられる
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
だが、本作が劇場公開にこぎつけたのは奇跡だった……

 現代の古典たる本作が完成にいたる道のりはほぼ20年におよび、監督のジョージ・ミラーは不測の事態に何度も翻弄されながら、ハリウッドでもまれにみる困難な撮影を達成しようとした。
 数度にわたり製作は立ち往生、主演のトム・ハーディとシャーリーズ・セロンは過酷な環境のナミブ砂漠でたびたび衝突し、ミラーのスタッフが繰りだす命知らずのアクションシーンは危険極まりない撮影となった。
 著者のカイル・ブキャナンは、映画製作のあらゆるステップを克明かつ臨場感たっぷりに体験させてくれる。
『怒りのデス・ロード』の意外な起源から、奇抜なキャスティングの過程、世紀の傑作を危うく骨抜きにしかけた大手スタジオとのバトル──。
 撮影は常軌を逸するあまり、映画の空想世界がキャストとスタッフの実生活を浸食しはじめる。
 自分自身の《荒野(ウェイストランド)》で闘い、ぎりぎりで持ちこたえながら前進するには唯一、監督の《マッドな》ヴィジョンを信じる以外に道はない。
 とはいえ、すべてが裏目に出るような状況で、ミラーはいかにして己のヴィジョンを貫きとおしたのか?
 百数十名もの人々におこなったインタビュー、そして『怒りのデス・ロード』の内幕をつぶさに読んだ読者は、否定しがたい結論に達する。これほど汗みずくになり、炎で鍛えあげ、スケールのでかい映画がつくられたことは、かつてなかったと。

この映画に出演したことがどれほど大きな意味を持つか、
とても言葉にはできない。
もうもとには戻れないほど、ぼくは変わった
──トム・ハーディ

間違いなく、これまででいちばんたいへんな仕事だった。
撮影で負った〝体が覚えている〟レベルのトラウマを、
いまだにぬぐいきれないほどね。
──シャーリーズ・セロン

これは、自己保存についての物語だ。
 相手を殺すことがきみに利するならばそうすべきで、
ためらう余地はない。そんな情緒が、俳優たちに影響したんだと思う。
──ジョージ・ミラー

現場ははっきりいって、カオス状態だった。
──ニコラス・ホルト

撮影終了間際になって、どれほど深くうさぎ穴を落ちたのか、
みんなやっと実感したんじゃないかな。
──ゾーイ・クラヴィッツ

だけど撮影で味わったつらい体験も演技に生かせたはずよ。
現場が大混乱だったことが、あれほどすばらしい映画になった理由だから。
──アビー・リー

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ねりわさび

90
Gミラー監督をはじめMADMAXに携わった全人物の発言を集大成した口述記録。第1作から最新作フュリオサ、その続編まで事実のみをインタビューしておりたいへん読み応えがある。560Pという分量でありながら長さを感じさせない構成も凄い。映画を観た人もこれから観る人にもお勧めする秀逸なドキュメンタリーでした。とても面白かったですね。2023/12/08

kei-zu

25
映画の公開時、娘の同級生(高校生)が1人きりで3回観に行ったという。 本書は、関係者への膨大なインタビューから、何度もの製作挫折と撮影現場の苦難、映画会社からの圧力とそれを跳ねのけての世界的な評価まで、それこそ映画に描かれるような苦難の道のりを明らかにする。 関係者の発言は、DVDの特典映像にあるメイキングのように構成され、読みやすい。本書を読んでいる間、ずっと映画の音楽が頭の中で鳴っていました。2023/07/14

たらお

16
ハリウッド映画ビジネスがこれだけ野心的で特異な作品を今後生み出すことができるだろうか?というのが、最近読んだ「ハリウッド映画の終焉」から思うこと。商業主義的で安牌な作品が増える中、制作に20年もかかった『怒りのデス・ロード』は爆発的な狂気に満ちたものとなった。制作は何度も頓挫しかけ、ロケでは監督・俳優が精も根も尽き果て、制作・編集にあたってもハリウッドから横槍が入る。そんな困難な中、映画史に残る傑作がどのような過程で作り上げられていったのかを存分に堪能することができる。スピンオフの『フュリオサ』も楽しみ。2023/07/16

活字スキー

15
ジョージ・ミラー監督が自身の原点となるシリーズの最新作を撮ろうと思い立ってから実際にそれが公開されるまでに何があったのか、あらゆる意味でMADを極めた奇跡の超傑作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が辿った壮絶な道のりに迫るオーラル・ヒストリー。130名を超える関係者にリモート取材、550ページの大ボリュームさえも、製作に費やされた約18年を思えば決して大げさとは言えないだろう。どこを読んでももれなくMAD、なんてラブリーな本なんだ!!V8を讃えよ!!!2024/06/07

北白川にゃんこ

7
何が彼らをそこまで駆り立てたのか!まさにマッドがマックスでなければこの怒りのデス・ロードは完成しなかったであろう。狂奔と現実のすり合わせも興味深かった。予算と自然には勝てない!2023/03/24

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