内容説明
底知れない不安、絶望。その苦しみを煩悩の身のままで乗り越えていく手掛かりが、ここにある。常識では理解し得ない、逆説に満ちた親鸞の教えの本質を、無宗教の視点からひも解いていく。
感想・レビュー
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なお
37
先祖の供養をするだけの無宗教の私が『歎異抄』を教えて頂いた。法然が生み出し親鸞が発展させた「本願念仏」は、念仏を称えるだけで誰もが救済されるという。中世の人々は飢饉や疫病の中でなりふり構わず生きねばならず、罪の意識を持つ者が多かった。そういう人程、阿弥陀仏は救って下さるという。「本願念仏」は道徳を超越した教えで、道徳的な誤りにその都度心を改めよと言うのではなく、たとえ間違いをしても阿弥陀仏の誓願を信じて念仏を称えよという。無条件の阿弥陀仏の慈悲が、心からの救いを求める人の心を明るく照らしたのだろうと思う。2024/04/22
RS
1
約800年前に作られた世界観が今の時代にどう当てはまるのか。今を生きるための心を落ち着かせるヒントをもらうことにあり人によってはそれが念仏なのかなと。2023/06/03