日本経済新聞出版<br> 勝負師の条件 同じ条件の中で、なぜあの人は卓越できるのか

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日本経済新聞出版
勝負師の条件 同じ条件の中で、なぜあの人は卓越できるのか

  • 著者名:守屋淳【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 日経BP(2023/03発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784296116966

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内容説明

◆『孫子』とは、一言でいえば戦略の本だ。自分が軍隊の将軍だったとして、ライバルの知らないような戦略やかけひきを自分だけが『孫子』から学べるなら、勝てる確率は高くなるだろう。しかし、もしお互いが同じように『孫子』を学んでいたら、こと知識の面では差がつかなくなる。
 このとき、お互いの戦力も似たり寄ったりだったとしたなら、何が勝敗を決めるのだろう。指揮官の能力に焦点をあててみるなら、非常にプレッシャーの厳しい環境のなかで、人並みすぐれた洞察力や判断力、さらには学んだ戦略に対する応用力を発揮できるかどうかが、大きく問われてくるだろう。

◆筆者は、この20年間、経営者や起業家、コンサルタント、ファンドマネージャー、弁護士、会計士、政府関係者、学者、格闘家、芸術家といった方々と、複数の中国古典の勉強会を続けてきた。また、雑誌連載や単行本執筆のために、多くの経営者にインタビューをしてきた。
 彼らとの対話を繰り返すなかで、「勝負師」と呼ぶべき人々にはいくつかの共通点があることがわかってきた。幅広い知識と教養を持ち、良い意味で予想の斜め上をいく、余人には思いもつかないような発想をする人々――。本書は、そうした「勝負師」たちに共通する思考と行動を、中国古典やビジネス名著を繙きながら明らかにしていく。

目次

まえがき 『孫子』を読んだ同士が戦ったら、どうなるのか
1部 「勝負師」たちの土台――当たり前だけど、当たり前にできないこと   
2部 敵やライバルなんて、本当に存在するのか 
3部 未来は誰にもわからない、しかし…  
4部 「己を知る」という難問 (1)諫言役を持つ
5部 「己を知る」という難問 (2)もう一人の自分

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ta_chanko

17
己を知る。もう一人の自分。メタ認知。定点観測。他人の失敗を集める(自分の失敗だと感情が邪魔してしまうから)。諫言役をもつ。幅広い知識と教養、芸術的な趣味、観察力がひらめきの源泉。例えば、スマホをダメにする(売れなくする)次なる新商品は何か、技術・コスト・時期の問題で過去に実現しなかった計画はないかを研究する。競(対基準)と争(対人)の違いを理解して使い分ける。勝敗を超えた愉しみをもつ。そして一番大切なのは、強い動機や情熱。2023/06/01

たくみくた

6
36冊目。ビジネスや人生では、何か重要な決断をするときに必要な情報がみな揃っていることなど滅多にない。 しかも領域が外部に開かれているため、環境やルール、 構成要素、前提条件のチェンジが当たり前の世界だ。このような状況を踏まえ、本書では、より開いた領域の側に重点を置きつつ、「誰しも判断を間違えてしまう複雑きわまりない競争状態の中で、他人よりすぐれた判断ができる人」の有り様を探究していく。これが可能な頭脳を持つ人が、本書における「勝負師」の意味になる。2023/07/11

黒頭巾ちゃん

4
▼直感を大事に▼結果よりプロセスを楽しむ▼論語は日本人の価値観を作ってきたので学ぶ▼他人との失敗を集積する▼定点観察を続けて変化や違和感を逃さない▼ひらめきに必要な 揺らぎを得るには 芸術やエンタメに触れること▼勝負の前に現場を下見する▼トップの資質は エキスパティーズ専門能力が50% 人徳が50%▼ライバルに弱みを伝えてもらう それを受け入れる。諫言を受け入れる▼もう一人の自分で自分を見る▼自分を客観視するためには暴飲暴食を控え 夜はぐっすりに適度に運動をして体調管理する2024/04/15

dexter4620

2
中国古典の大家である守屋親子の息子、淳氏によるリーダー論。羽生さん、落合元監督など勝負に強い個性的な名プレーヤーの成功法則を導き出した一冊。四書五経や軍略書などの中国古典を引用した解説で、グイグイ引き込まれる内容。再読棚入りは決定です。2023/10/17

mol

2
経営者からサッカー選手まで、高いパフォーマンスを出してきた人の考え方のエッセンスを凝縮した本。物事の本質と不可逆か否かを見極めことの重要性が分かった。2023/06/04

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