MF文庫J<br> 魔女の怪談は手をつないで 星見星子が語るゴーストシステム

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MF文庫J
魔女の怪談は手をつないで 星見星子が語るゴーストシステム

  • ISBN:9784046823243

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内容説明

僕の日課は深夜のファミレスで幼なじみの人気配信アイドルの星子ちゃんを喜ばせるため、『オカルト』話を語ること。

「幽霊にも指紋があるはず!」
「水って海水なのかな?それとも水道水?」

怖い話を変わった方向から追及する少し不思議なところもあるけれど……、やっぱり星子ちゃんはかわいいなあ。大好きすぎる。
怪談のディテールを求める彼女との楽しい時間はこれからもずっと続くはずだった。

あの夜、自称魔女の語る怪談を聞くまでは。

「『魔女の怪談話』には絶対的な3つのルールがある!」
「ひとつでもやぶるとどうなるんだい?」

こうして。
  
――“僕”にとって最期の夜が始まった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まっさん

19
★★ う〜ん…癖が凄い…笑 幼なじみで人気配信アイドルである星見星子。オカルト好きな彼女と、深夜のファミレスで怪談話をより怖くする為に語り合う時間を楽しみにしている僕は、ある日魔女を自称する美少女・あーちゃんと出会う。3つのルールを遵守する事で怪談を追体験出来るという彼女の話を聞き、二人は怪談の謎を解こうと体験する事を決めて…というお話でした。 いや〜、正直終盤は若干話がこんがらがってしまう部分もあって、なかなか評価が難しい作品だという印象が強いですね。怪談話を追体験し、幽霊や生霊が現れる体験をし→2023/11/23

ア・トイロッテ(マリポーサとも言う)(各短編の評価はコメントで)

19
★★★★8 深夜のファミレスでオカルトマニアの人気配信者と主人公の前で語られるいくつかの怪談からなるホラーミステリ。ライトな描写なためか怪談の怖さは本家のホラーに比べると怖さは少ないが、真の怖さは怪談が解かれたあとに待ち受ける真相だろう。ホラーミステリなだけあって、ホラーに対しての真相は論理的に解かれており、真相が判明したとき物語に対する見方が大きくかわる。怖さを軽減したはずのライトな描写が、真相が判明したあとでより怖さを増してしまうという逆転も見事だった。ラノベミステリの新たな傑作だろう。2023/03/27

羊山羊

12
この本めっちゃ面白かった! 魔女あーちゃんの出す怪談に対し、ネットアイドル星見星子と主人公が挑むホラーミステリー。 怪談の話を追ううちに話がどんどん広がって、サブタイのゴーストシステムの名の通り、本著の構成自体に揺さぶりをかけてくるようなメタ怪談と化す。そこに「シュタインズ〇ート」的な登場人物たちの想いがのっかって、一気読み間違いなしな出来に。今年前半に出たラノベでも出色の出来だったと思う。大満足。2023/08/17

冬野

11
前評判も何も見ずに読んだんだけど、これはすごかった!唯一無二の読書体験でした。帯にもある『"僕"にとって最期の夜が始まった。』の一文が不穏すぎるのに、序盤はライトなホラーミステリの変異型みたいなやり取りが続く。違和感が明文化されてからは展開が二転三転して本当に驚いた。主人公の星子への好意の描写がちょっとくどいかな、と思ったら後でそう効いてくるとは…。書きたいことにやや筆が追いついていない印象はあったけど、予想できない地点へ連れていってくれる良作でした。ガチのホラー好きも楽しめる作品だと思う。星:4.5/52023/04/15

TERU

11
僕の日課は深夜のファミレスで、オカルト好きの幼なじみの少女を喜ばせるため怪談話を聞かせる事。 怪談のディテールを求める彼女との楽しい時間はこれからもずっと続くはずだった。あの夜、僕たちの前に現れた魔女の語る怪談を聞くまでは... 面白かったです。 魔女が語る怪談話にはいくつか『ルール』が設けられており、そのルールを破ると怪談話の世界に閉じ込められてしまったりと恐ろしい事になる。そんないくつかのルールの真意を探りながら魔女の語る怪談話の真実を追求していく物語。2023/04/17

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