ことのは文庫<br> 君が、僕に教えてくれたこと

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ことのは文庫
君が、僕に教えてくれたこと

  • ISBN:9784867164013

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内容説明

幽霊が見える天(てん)は、見た目は怖いけど頼まれると断れない性格のせいで、今まで何人もの幽霊を助けていた。そんな自分に嫌気がさしていたある日、コンビニの前に立ちつくすセーラー服の幽霊・陽菜(ひな)と出会ってしまう。
「お願い。あたしのお姉ちゃんを守ってほしいの」
頼みごとばかりしてくる幽霊には、もううんざりしていた天だったが、その陽菜の願いがきっかけとなり、ふたりの抱えていた切なくも愛おしい、それぞれの伝えたい想いが交錯しはじめる――。


セーラー服姿の幽霊との出会いが、天の止まっていた時間を再び動かしていく――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

32
今まで何人もの幽霊を助けてきた高校生・天。コンビニ前で出会ったセーラー服姿の幽霊・陽菜との運命的な出会いが、止まっていた時間を再び動かしていく青春小説。当初うんざりしていた天が懇願される、コンビニでバイトする姉を守って欲しいという陽菜の願い。それをきっかけに彼女の姉・舞衣と交流するようになって判明してゆくそれぞれが抱える過去。数奇な運命を繋げた陽菜の心残りを何とか解決したいと奔走する不器用な天もポイントで、過去だけでなくいつの間にか芽生えていた想いにも向き合ってゆく結末が、とても優しくて温かい物語でした。2023/03/22

なみ

17
高校生の天は、幽霊の陽菜と出会い、彼女の姉である舞衣を助けてほしいと頼まれる。 陽菜が亡くなった原因と、天の抱える過去が、少しずつ交わってくる展開にドキドキしながら読みました。 天が過去を克服するお墓参りのシーンがすごく好きです。 キャラクターがとても魅力的で、優しい気持ちになれる本だと思います。 口が悪いところもあるけれど、しっかり優しい主人公の天のことが、読み進めるにつれて、どんどん好きになっていきました。 あと蟹じいも素敵です。 こういう年の重ね方をしたい~!2023/03/27

まる子

12
#NetGalley レビューは3/20頃に。(ネタバレなしのレビューが書けたらその時に)😊2023/02/18

半熟タマゴ

9
大切な人を失い深い悲しみを抱えて生きている天と舞衣。幽霊になった舞衣の妹·陽菜によって二人は繋がり、止まっていた時間が大きく進み出す。残された者と亡くなった者、それぞれの強い思いが胸を打つ。心に残る素晴らしい作品でした。2023/04/12

7MHz

8
幽霊が見えて話せる主人公と、ある幽霊の少女との約束の物語。 登場人物というか、亡くなっ人も含めて皆繋がっているが、点と点が繋がたときは流石にうるっときた。 それと、フライさんの表紙も最高である。 2023/04/22

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