内容説明
「宇宙物理学」は、宇宙のさまざまな場所で起こる現象を物理学で説明し、私たちの住む世界に対する理解を深める学問のこと。
ちょっと難しい印象がありますが、じつはとてつもなくおもしろい分野で、宇宙の壮大な謎も物理学で少しずつ解き明かされていることがわかります。
この本では、若手研究者が宇宙に興味のある中学生以上の読者を対象に、「ちょっと難しいけどもっと知りたくなる宇宙物理学」について数式から詳しく解説。
宇宙をかたるのに欠かせない相対性理論の超わかりやすい解説から、「宇宙はいまも膨張している」「宇宙は無数にあるかもしれない」「ブラックホールに吸い込まれたらどうなる?」など、知りたくなる
宇宙のひみつを物理学者が最新研究をもとに、イラストや写真満載でお届けします!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
テツ
17
14歳くらいの読者に向けた宇宙物理学についての諸々。想定された読者の年齢から考えたらかなり難解な気はするけれど、思春期の頃はありとあらゆる事柄について背伸びをしたくなるものだから、難しいくらいの方がいいのかもしれない。ホモサピエンスという種が滅び去るまで知性や観察を積み重ねても宇宙というシステムについてほんの触りすら理解できないんだろうなというぼんやりとした感覚。人が触れてはいけない領域ではなく、人が触れても仕方がない領域。だからこそそこに手を伸ばそうとするこども達が増えてくれたらいいなと思う。2023/11/21
N
6
Kindle Unlimited。14歳ではないけれど、宇宙に興味が湧いてきたので読んでみた。トピックはとても面白い!でも、説明は「手加減しない」というだけあって難しい。四次元空間の表し方とか、電磁波、重力波とか。限りある1ページの中でかなり丁寧に説明してくれている気がするけれど、それでも理解できるようになるには他の本をあたる必要がありそう。能動的な勉強のきっかけにはちょうどいい難易度かもしれない。2025/06/09
しろくまZ
6
京大でポスドクをしている著者による、宇宙物理学の紹介書。一口に宇宙物理学といっても幅広い。今の中学生は、どの分野に強い興味を抱くのであろうか?2023/12/16
Y
5
14歳でこの内容理解できるのか…難しい。この本は宇宙物理学について簡単に解説されておりイラストや写真も多く使われているので、宇宙に興味がある中学生は楽しく読めるように工夫されている。しかし中学生向けに書かれているとはいえ、宇宙物理学は専門性の高い分野なので、ある程度の基礎知識がないと理解するのが難しい。私のような素人には少し難しすぎた。あまり理解はできなかったが宇宙の神秘やそのスケールの大きさを感じることはできた気がする。もう少し知識をつけてから再読したい。2024/06/27
ペカソ・チャルマンチャイ
5
一般向け宇宙本としては、かなり難しいレベルの本だと思う。中学生で全て理解するのはかなり難しいと思うが、著者はそこは承知の上らしい。この本で宇宙に興味を持つ若者が増えたらいいが、難しいからと嫌になる人がいるんじゃないか心配になる。2023/10/26