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内容説明
日本の組織と働く人たちが、思考停止ひいては行動停止に陥っている。およそ400以上の日本の企業・自治体・官公庁などの職場を見てきた著者が痛感しているリアルです。日本企業の国際競争力、生産性、賃金レベルの落ち込みを見れば、従来の成功モデルは明らかに賞味期限切れ。「うちの職場がムリすぎる。」そう感じざるを得ない状況が蔓延しつつあるのが、令和の日本です。
私たちはそのリアルに正しく向き合い、正しく思考し、正しくアップデートする必要があるのです。
本書では「思考停止ジャパン」の背景には何があるのか? 私たちはどのように、思考停止、行動停止から脱していけば良いのか? 「組織カルチャー」「能力」「人事制度」「コミュニケーション」「管理・間接業務」「社会構造」の6つの側面から提言します。
目次
はじめに 「思考停止ジャパン」からの決別
第1章 古い「組織カルチャー」をどうする?
第2章 失われた「思考能力」をどうする?
第3章 窮屈な「評価・人事制度」をどうする?
第4章 形だけの「コミュニケーション」をどうする?
第5章 めんどくさい「管理・間接業務」をどうする?
第6章 理不尽な「社会構造・通念」をどうする?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
43
「うちの職場がムリすぎる。」という状況が蔓延しつつある令和の日本をいかに職場を変えてゆくのか。6つの側面から問題点と解決策を提言する一冊。 「組織カルチャー」「能力」「人事制度」「コミュニケーション」「管理間接業務」「社会構造」といったテーマで、それぞれの問題点と解決策を提示してゆく構成で、固定概念や同調圧力、既得権益、思考停止といったものに対してどう動かすきっかけをつくるのか。なかなか容易なことではないですけど、アプローチを工夫しながら、少しずつでも良い方向へと向かう意識を大切にしていこうと思いました。2023/04/11
紗世
22
古い常識を捨てて変革を起こそうという本。前半は興味深く、後半は流し読み、というか大事な部分は太字&色つき文字なので、その部分だけ読みました。うちは小さい会社なので真似できる部分は少しでしたが、参考にはなりました。2024/05/26
tetsubun1000mg
12
組織や会社の若者や中堅社員はこんな風に思っているのかと参考にさせてもらった。 はじめに出てくる組織の「思考停止度合い」マトリクスの①思考停止人材②受動型・変革人材③改善・改良型人材④主体型・変革人材の4例に分類している。 この中の①の分類のメンバーが会社の改革を邪魔しており=古くて頭の固い人間=年寄りという分類のようだった。 変わらないことをあきらめずに社内外、他の部署にも協力を求めて職場を改善していこうという主旨と感じられた。 このようなことを考えて行動する社員がいる組織は変革に対応していくのだろう。2023/06/05
DEAN SAITO@1年100冊
8
著者も日本型組織が肌に合わず、辛い思いをしてきたのでは…と感じさせられる内容。でも、あきらめや恨み節で終わらず、未来を将来に向けようとしているところがよい。こういう人がまだ「見捨てない」うちに変わらないとこの国は危ない。2023/06/22
キ♡リン☆か
7
職場での過剰なストレスや不合理な要求がいかに個人の生活と健康に影響を与えているかが鮮明になります。著者は具体的な事例を通じて、労働環境の改善が急務であることを強調しています。ただ怒りや同情を感じるだけでなく、実際に改善を求める行動を起こしたくなるような切迫感が伝わってきました。この本は、労働問題に関心のある人に特におすすめです。中小企業だったら可能ですが、大企業だったら結構難しいだろうなーと率直には思いました。私は、中小のコンサルタントをしているので、いろいろ新しい知識も入り勉強になりました。2024/04/19