富士見ファンタジア文庫 囚人諸君、反撃の時間だ

著者名：蒼塚蒼時【著者】/ミユキルリア【イラスト】

KADOKAWA（2023/03発売）

• ISBN：9784040748399

内容説明

冤罪で監獄学院へ送られた皇帝候補のライアン。絶望する少年が牢獄で出逢ったのは、嫌悪する魔族の姫だった。敵対を越えた二人だけの魔術で、彼は全てを支配する力を得る――人類と魔族を束ねる覇道が幕を開ける！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[よっち]

賢者殺しの冤罪で『アインズバーグ監獄学院』に送られた皇帝候補ライアン。さらに魔力ゼロとして蔑まれる『絶唱者』と暴露された彼が、監獄で裏切りの姫と呼ばれる魔族ルナーラと運命的な出会いを果たすファンタジー。辛い過去から魔族を憎みながら、ルナーラの思いを知り反撃を企てる協力関係を結ぶライアン。第三棟のトップ・アーサーとの因縁や孤児院時代の幼馴染ロルも絡めながら、それぞれの因縁にも繋がる事件に巻き込まれる中、少しずつ信頼関係を築いてゆくその絆で過去を乗り越えて、二人で新たな希望を見出す展開には胸が熱くなりました。

2023/03/18

[まっさん]

★★☆ ファンタジア大賞金賞受賞作。 物語は肯定候補として日々民の為に尽力し、周囲の人々からも尊敬を集めていた少年･ライアンが、自身のスポンサーであった賢人の殺害という冤罪によって魔術犯罪者の監獄･監獄学院に送られる所から始まるお話でした。人類と魔族の敵対心や魔力を持たない証である黒髪という特徴など、割と王道なファンタジー要素が盛り込まれており、逆に「監獄」というワードから想起されるようなダークな雰囲気はあまり感じられませんでした。 魔族を嫌悪するライアンと人類との共存を夢見る堕ちた魔王･ルナーラの二→

2023/04/17

[オセロ]

次期皇帝を争う身でありながら冤罪で捕まったライアン。母親を殺された過去から魔族に憎しみを抱くライアンだが同室になったのはかつて人類との共存を夢見た魔族の姫ルナーラと出会い始まるファンタジー。思いがけず互いの優しさに触れ、魔術を扱えない絶唱者であることから蔑まれるライアンを多面体に支え合う運命共同体となった2人。そんな2人が罪に問われるキッカケになった事件に巻き込まれる中で、敵対していたアーサーや昔馴染みのロルとの共闘、そして2人の信頼関係が身を結んだ結末はなかなか良いものでした。

2023/03/20

[しぇん]

悪くは無かったですけど……。というちょっと曖昧な感想に。設定は色々ありそうですが、テンプレ気味なので想像はつくけど開示されてったけ？とか気になる事が個人的に多かったのと、バトル描写が何となくわかるようなわからないようなという感じでした

2023/03/21

[ひぬ]

【読み放題】イラストにつられて。冤罪によって、魔術犯罪者たちが集う監獄・アインズバーグ監獄学院へ送られてしまった少年・ライアン。魔力ゼロであることによって蔑まれ、絶望する彼がそこで出会ったのは、魔族の姫。魔族を憎む彼ですが、彼女と手を取り合い、二人は監獄からの反撃を開始します。勢いは良かったのですが、いまいち乗り切れず。両者ともある意味ちょろかったです。

2023/11/09