酒場學校の日々 フムフム・グビグビ・たまに文學

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酒場學校の日々 フムフム・グビグビ・たまに文學

  • 著者名:金井真紀
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • 皓星社(2023/04発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784774406046

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内容説明

詩人・草野心平が開いた「酒場學校」が、二〇一三年、新宿ゴールデン街で閉校した。最後の五年間、「水曜日のママ」をつとめた著者が描く、偏愛と断片のドキュメント。

目次

第一章――一年生の見聞録
第二章――水曜日のスケッチ
第三章――昔の男ども
第四章――禮子さんの恋
第五章――閉校の記

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

oldman獺祭魚翁

46
草野心平が収入の足しにと開いた酒場「學校」新宿のゴールデン街のお店に卒論が「草野心平」だった著者が押し掛けママとして当初は代行代理、後には「水曜日のママ」として、務めたお話。草野を偲んで集まる多くののんべぇの話や、リアルママの井上禮子ママの思い出話、そして「學校」を閉める日々の話などが、著者の軽い筆致で書かれている。肩肘張らず気軽に読める本です。2023/01/23

みなず

6
一気読み。魅力的なセンパイ達に、笑わせられ、励まされ、開眼させられた。含蓄ある言葉は、頷くばかり。“「空は…何色?」”と確かめながら、人生なんて大したことない、なんて嘯いて、あと少し、生きてみよう。2018/10/07

さくら

4
草野心平を敬愛している筆者が、草野が始めた店「学校」に行くことで、多くの人々に出会うお話。当たり前のことだが、同じ年代の方でも、一人して同じ人はいないのだなと思った。お酒の飲み方も、店に来るペースも。筆者にとって、ちょっと苦手な男性のエピソードが好きだ。艶子さんの「お互いの人生のいちばん輝いていた時期を知っているから、どうしても厳しくできないの」という言葉、あたたかみがあっていいな。もう学校はないけれど、自分自身もあの空間にいたような優しい気持ちになった。2023/05/25

sanukinoasayan

4
詩人、草野心平が赤貧の末に開いた酒場「學校」、共に店を切り盛りした禮子さん、その店を結局は継がなかった筆者。この「學校」に集い、去った男たち、女たちの、なんとも見事な本物っぷりに、我が身はどうかと問わずには居られない。下戸の私にもこんな本物達と相見える居どころは何処かにないものか。2019/09/02

log_ntc

4
草野心平が開いた「酒場學校」を舞台にした群像劇、語り手・金井真紀、といった感じ。 個性的で愛嬌のある店主と客=登場人物(ほとんどおじさん)たちに、初めはクスクス、ニヤニヤしながら読んでいた。でも、禮子さんの一人語りが始まる頃から急にしんみりしてゆき、そのままに結局閉校まで至る。 金井さんは「選おじさん眼」に自信があるというけれどその描写も秀逸で、みんながみんな魅力的な人間に思えるのだ。2018/10/05

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