扶桑社BOOKS<br> 刺繍小説

個数:1
紙書籍版価格
¥1,760
  • 電子書籍
  • Reader

扶桑社BOOKS
刺繍小説

  • 著者名:神尾茉利
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 扶桑社(2023/03発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784594082512

ファイル: /

内容説明

「物語のある刺繍」をテーマに、本から想起した刺繍作品を展開。

さまざまな小説に登場する刺繍を実体化してみた作品や、小説のなかの「あのシーンの小物はこんな刺繍があったかもしれない」「あの主人公ならこんな刺繍の服を着ていそう」という逆転発想の作品、「あの登場人物が動物だったら」というかわいい動物の刺繍など、「小説」と「刺繍」をテーマに、言葉や物語から形を生み出す。

例えば……
『トリツカレ男』(いしいしんじ・著)からは、港の様子があるシャツ
『女生徒』(太宰治・著)から、「先生は、私の下着に薔薇の刺繍のあることさえ知らない」薔薇の刺繍
『働かないの』(群ようこ・著)から、鮮かなトルコブルーの布に刺繍した大輪の花
『あの家に暮らす四人の女』(三浦しをん・著)から、主人公が想像する、おじいさんを乗せたバス
『世界の終りとハードボイルドワンダーランド』(村上春樹・著)から、胃拡張の彼女がイタリアンを食べに行くときに持っていたショルダーバッグ
『わたしを離さないで』(カズオイシグロ・著)から、ヘールシャム時代のキャシーが抱きしめていた枕
『陰摩羅鬼の瑕』(京極夏彦・著)から、婚礼前夜に奥貫薫子がきていた白いブラウス
『戦場のコックたち』(深緑野分・著)から、料理上手なティムの祖母のレシピ帖……などなど。
物語の世界観の中で「小説」と「刺繍」とを行き来する幻想的な刺繍ブック。
小説家いしいしんじ氏との特別対談収録。作り方の図案つき。

※このコンテンツは、扶桑社刊「刺繍小説」(2019年7月10日 初版第1刷発行)をもとに制作されております。


※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yukision

68
刺繍の出てくる小説を探してたら、その名もズバリの刺繍小説発見。小説の一節と共に小説の中で描かれている刺繍が再現されている。刺繍作家さんの想像力の豊かさと技術の高さにため息。2021/02/26

みさどん

16
小説からイメージした刺繍の写真集的な本。料理より裁縫の方が圧倒的に好きな私だけど、刺繍には手を出したことがない。これってセンスの違いが大きい。なんだか素敵とか、かっこいいとかいう作品があるもの。小説から刺繍のイメージって浮かばないな。自分の持ち物に自由に刺繡ができたらいいなとは思う。2022/04/15

混沌工房

16
《図書館》書店で見ておもしろそうだな~と思っていた本、図書館にて発見。刺繍が登場する小説内の作品を実際に刺してみたり、刺繍とはちらも関係しない小説内のアレコレを刺繍してみたり、物語の登場人物を刺繍で表現してみたり。古今東西、文豪作品からマニアック(笑)なSFまで多岐にわたっていて、ブックガイドとしても楽しめる。未読作品も多々あり、読んでみたい小説が増えた。2019/11/25

みこと

15
刺繍好きにはたまらない一冊。刺繍シーンが出てくる物語がこれでもかと紹介され、またその刺繍(イメージ含む)を実体化もされている。素敵だ。タイトルだけでは気づかないものも多く、こんなに刺繍シーンが描かれている物語があるのか、と驚いた。全部メモして全部読みたい。この本のせい(おかげ)でまた刺繍熱が上がってきた。かわいらしい、のではなくかっこいい、渋い刺繍がしたい。2019/12/02

しい☆

13
刺繍が素敵なのはもちろんなんだけど、添えてある文章もとても好みだった。いしいさんと散歩しながらの会話がしみじみ良かったな~。そして取り上げてる文学作品も好きなのがたくさんでさらに嬉しい本。装幀も美しい。2019/08/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13988968
  • ご注意事項

最近チェックした商品