内容説明
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神や霊、鬼や天狗などの見えないものや、狐や蛇などの霊力をもつ動物など、いにしえの人々が恐れ崇めた「人ならざるもの」―異類―とは一体何なのか、その実態を読み解く。神と鬼はもともと一体の存在だった? 天狗の起源は流れ星だった? 十二支は動物と関係がなかった? 異類の起源と歴史、人々の暮らしとの関わりを民俗の視点から深堀りしていく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ワッピー
34
【日本の夏はやっぱり怪談】22年参加本。広義には人間以外、そして本書の定義である「独自の力を持ち人間と交渉することもある神話的存在、あるいは現実にも存在し、力があると思われている草木鳥獣虫魚」を集成。別項として時間や方位、天候や神事の記事もある。この朝里氏の著書にしてはページ数が少な目で、各項の内容はやや淡泊に書かれていて、日本人の自然観を知る入門書としてはいいのかもしれない。英語版があったら、日本を知るいい手がかりになるのではないかと感じる。この著者のことだから、いずれ世界異類図典も出るのかもしれない。2022/08/06
そら
30
伝説や民話になっている動物、妖怪などを広く浅く紹介している。知ってる事は「あー、そうそう。」と反応しながら、サラッと読みました。2022/11/18
つくし
2
挿絵の存在感がたまらない。「異類」という妖しい響きとぴったりでした。鵺の威圧感がやばい。それぞれの異類たちにまつわる話は色々と伝わっているのだろうけど、例えば鬼の善悪とか、立ち位置や解釈の変化への言及が面白く感じました。2024/03/19
あた
1
イラストの鵺のこっちを見る表情がなかなか。人魚も小川未明や昔聞いたいい伝え(人魚の肉)の話も取り上げられ、「日本異界図典」同様、わかりやすい内容。「夏越しの祓」も最近見ることが増えましたね。2025/03/12
kaz
1
信仰等における動物等の関わり方は、知っているようで実は知らないということも多い。図書館の内容紹介は『神か、霊か、もののけか…。「人ならざるもの=異類」の霊力、信仰、文化をめぐる「動物民俗」の新しい入門書。天狗、狐、鶴など、異類の中でも日本人が古くから特殊な性質を持つものとして考えていた存在を紹介・解説する』。 2022/12/18
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