内容説明
カルトに毒された自民党政権の闇をえぐり出せ!最前線で政権を痛烈に批判する「闘うジャーナリス」トが極限まで煮詰まった戦後政治の暗部に迫る。時代の必読書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Melody_Nelson
7
タイトルからして、もっと統一教会と自民党の関係について言及しているのかと思ったら、想像したほどではなかった(確かに、専門家ではないしね)。コラム主体の本書の中で、大川原化工機に対する公安の不当捜査のルポがあり、これが驚愕の恐ろしさ。検察の出鱈目っぷりも勿論だが、そもそも、日本では「人権」という概念が希薄すぎることが根っこにあるのかなと思う。本件に関して言えば、経済的なロス(<国益に反する)も大きいだろう。こうした出来事は大きく報道されないけれど大事なことなので、今後も取り上げてほしい。2023/07/23
Sumiyuki
6
雑誌に出稿した記事のまとめのため、斜め読み。赤報隊事件は、統一教会犯人説があるらしい。唯一熟読した章は大川原化工機の不起訴。冷戦が終わり、存在条件が脅かされた公安部存続のために起きた事件。2023/05/06
aruku_gojira
1
警察機構は戦前戦中、国内の反国家的とみなした動きを潰してきた。 その反省から、戦後は文民で構成された公安委員会が警察機構をチェックして運用する仕組みのはずだった…が、本書で語られるのは東西冷戦の終結以降、2000年代以降の警察権力、特に公安の肥大化はいかにして進み、政治権力と結びつき、警察ができることを増やしていったのかを各々のコラムで触れつつ、そして、権限の拡大によって、暴走とも言える警察の事例が記される。 大川原化工機の章は、公安警察が得点稼ぎに走り人を死なせた印象で、いろいろ悲しくなった。2023/05/03
Natsuhiko Shimanouchi
0
日本が衰退途上国になったという認識を改めて強くする。民主主義国家は夢だったのか。イデオロギーの対立ですらない3章のルポ・町工場vs公安警察、大川原化工機に対する公安の不当捜査、不当起訴の顛末は知らないことだらけで、憤りも新たに。しかし、この本にまとめられた岸田政権のあれこれも、もっと酷いあれこれに上塗りされて忘却していくんだろうなとの危惧も。忘却の劫罰忘れないようにしないと。2023/06/22
しょんたいらん
0
コラムの総集編で安部三代のような濃いものを期待していたので少し残念。2023/05/02